第38話 ゴールドラッシュ
アラスカ、クロンダイクよりも、大規模なゴールドラッシュが、トシナガ王国で起こって居ました。
仕事が無かった多くの鋳物工房は『トシナガ造幣局』と名を変え、女神金貨造幣に忙しそうです。
貧乏鍛冶職人達の工房が、高給取りの造幣局です、無茶苦茶盛り上がるよね。
金鉱石採掘依頼は、雨具を指導した炭焼き村に依頼しだけでしたが、鉱石から取り出した純金の1割が給金になると知り、トシナガ王国じゅうの住民がこぞって採掘を始めました。
ハジマ大町近辺からも、採掘作業者がやって来てます。
山を破壊した事により、馬車の行き来が可能となり、困難だった物資の流通がスムーズに流れ、トシナガ王国国民全てが富を得て、豊かになってゆきました。
ウミベ町から炭焼き村に至るまでの、寒村に寂れた町10余りが廃村、炭焼き村に移住して金採掘に従事したため、元100人程の村が10万人を越える都市に変わり『黄金都市』と名を変え異常な発展を遂げて居ます。
10万都市です、金鉱石採掘者だけで無く、雨具も量産体制が整い、それ以外にも水飴作り芋飴作りも盛んに行われ出しました。
奴隷商人アシムが、豪君進君と組んでストリップ劇場をを始めました。
大盛況で、入りきれない客の為、2号館3号館と新設、ピン倒しなどの娯楽施設も含む繁華街は、物凄い収益を上げて居ます。
アシムは、奴隷商を廃業、奴隷達は全員解放され踊り子や遊戯施設の従業員に採用されました。
飛び散った金鉱石瓦礫は、全てが拾い尽くされ、広大な農地が残されました。
移住してきた農家の多くが、半農半採掘と生活を変えて行き、農作物も次第に流通品に加わりました。
順調過ぎるトシナガ王国に悲報、ナカノ男爵領を侵略、不法占拠して居る賊を討伐する、との名目でミドロ王国軍が進撃を始めたとの一報が入りました。
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