第37話 金塊の有意義な使用法

「みんな!!大変だよ!あそこのキラキラ、全て金塊だよ!!」

「「「「「えぇ~~っ!!!」」」」」

「「サイちゃん!どうしよう!!」」

「落ち着いて!あそこの粉砕瓦礫を全てインベトリーに回収、金塊のみ取り出しすれば?」

「「成程!そうだな」」


 手分けして、瓦礫を収納して行きます。

 思いの外広範囲に飛び散った瓦礫、日が傾き夕方になっても終りません。

 馬車がすれ違い出来る幅の、道路が開通できたので、一先ず満足して帰る事にします。



 もう遠慮無く王宮まで、ジムニーとジョーカーで、走行しました。

 驚く住民達は、私達が異界の高貴な存在と、認識を新にしたようです。



 純金取り出し、予想以上でした。

 山一つ分の金鉱石です、回収漏れも相当量有るでしょう。

 それに未採掘の鉱石も、山肌から露出してるし、目の前の金の山凡そ1トン以上有ります。


「日本でも貴金属買取り1トンは無理でしょ?これどうしましょ?」

「サイちゃん!思い切って金貨造幣する?」

「密造金貨?」

「トシナガ王国発行の金貨なら、合法でしょ」

「流通してる金貨インベトリーで調べたら、金と銅が半々と結構粗悪な作りだった、トシナガ王国発行金貨は金95%銅5%にしてクルーガー純金金貨って売り出し、金貨は金その物の値打ちが有る!!1枚30グラム、10万ゼニー


「この世界の金相場、調べないとグラム7000円以上してる?」

「金貨調べた時に、執事から大体聞いてる。グラム1000Z、5グラムの小金貨1万Zを2500Zで造幣してる」

「大金貨30グラムって事は1万5千Zで10万Z!!」


「造幣してるミドロ王国、ボロ儲けだね」

「サイちゃん!金貨造幣すれば、3万Zで10万Zになるんだよ!!」


「良心的金貨でもボロ儲け?じゃぁ1枚50グラム特大金貨にする?」


「デザインは凝っても、重さサイズは変えない方が何かと良いぞ」


 次の日私は、鋳物剣工房に金貨造幣の依頼に行きました。

 モコ達は、親衛隊として着いて来ました。

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