第36話 山を破壊する

 巨大な山脈を眺めていると、当初の思惑、山を破壊するなんて不可能に思えます。

⦅破壊は無理でも、魔法の訓練にはなるか⦆


「豪君、進君!目の前の山を破壊するつもりで、魔法ぶっ放すお手本やって!!」


「モコ達も確り観察して!!」


「進!!当たって爆発するイメージで、強力風魔法ぶっ放すぞ!!」

「豪!分かった!!」


 二人は目を瞑り、眉間に皺を寄せ、ブツブツ呟いて居ます。

 耳を澄ませ、豪君の呟きを聞きます。

⦅我左手に封印せし、魔の力今解き放さん『爆裂!!!』⦆


 進君の呟きは

⦅偉大な主の我が命ずる、闇の聖霊王、力を示せ!!『爆裂!!!』⦆



(うわぁ~恥ずかしい呪文、豪君は兎も角、進君まで何とかって病気患ってる!!)


 呪文は聞かなかった事にして、山を見ると、山頂が爆発し、大きく吹き飛んでいます。

 念の為山道を避け、3つ隣の山を目掛けた魔法は、二人がライトノベルで培った知識か、凄まじい威力を発揮しました。


「成程!あんな感じで遣ると良いのね!!私もやってみるわ!!」

⦅魔法の先駆者ゼナ-ヘンダースンよ、今闇を一掴み投げ付ける!!『爆裂!!!』⦆


 大音響の爆発と共に、山が半分吹き飛びました。


「「うわぁ~サイちゃん!!恥ずかしい呪文!!」」

 呟いたつもりが、意外と大声で呪文言ってたようです、恥ずかしい!!調子に乗ってました。


 ふと気付くと、モコ達5人が恐ろしそうに、こちらを見てる。

「モコ!恐れる事はないよ!女神があなた達に、魔法を授けた!!」

「「「「「えぇ~~っ?」」」」」


 私がモコ達の下腹、魔力器官に触り解し、指導した事により、モコ達5人突風魔法が出来る様になりました。


「モコ!あなた達5人、ストリップ嬢させるの勿体無い!!今から私の親衛隊を命ずる!!」

「「「「「はい!!」」」」」


 豪君と進君は山を全て取り除き、貫通させていました。

 崩れた山肌、左側がキラキラ光ってる。

 鑑定してみました。

【金塊】この山全体、金を含んだ鉱石

「わぉ?」

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