第34話 奴隷少女を買った

 あの執事以外は、使用人全員が使える優秀な人材でした。


 王国の組織作り、悩む所ですが、軌道に乗るまでは、完全独裁政権で行きます。

 私の構想命令を、忠実に実行出来る組織作りします。


 豪君と進君が、何やらやってる。

 芋男爵が溜め込んでた莫大なお金は、自由に使って良いと言ったものだから、張り切ってること。

 補佐に執事を一人着けてるから、変な事には成らないでしょう。



 馬達に、藁を丸めてロープで縛ったボールを与え、サッカーを教えると日がな一日遊ぶようになりました。


 それを見た住民の間で、変なサッカー?が始まりました。

 手を使ってはダメなルールに対し、足で相手を蹴り倒す、ボールはそっち除けで、蹴り合いが始まりました。

 これはダメだと新ルール、審判が「サッカー」を連呼5回叫ぶ間ボールが静止して居たら、相手側に1点入る、攻撃で相手を殺した選手は奴隷落ちと決め、サッカーらしく?なりました。


 馬達の方がまともにサッカーしてる。



 豪君と進君が、何をやってるか分かりました。

 大衆浴場と隣接の遊技場でした。

 矢的と輪投げに、ピン倒し、10本全て倒すと大銀貨進呈って·····まっ、良いか。


 それより、ストリップ劇場やるつもりみたい。

 踊り子奴隷の、購入許可申請で判明しました。

 美人奴隷5人購入は、最低でも大金貨50枚は必要でしょう。


「しょうが無いわね!!私も着いて行くよ」



 私が生まれた昭和26年、赤線(合法売春宿)は、まだ健在でした。

 一般婦女子を護る名目、進駐軍相手のパンパン売春婦も健在。

 ヒロポンって覚醒剤を、タバコ屋が普通に売ってた時代です。


 赤線に売られる娘は人身売買なのですが、流石に奴隷販売は公認されていませんでした。


 だから、奴隷販売所って凄く興味があります。



 表通りから二本通りを入り、分かり難い所に奴隷販売所がありました。

 執事の案内が無ければ、たどり着け無い場所でした。


 普通の店に見える扉を開け、店内に入ると

「ストリップの母!!来店お待ちして居りました!!」


 聞くと、ハジマ士爵が遙々ここまで奴隷を買いに来て、奴隷商人に私の事を話したそうで、変な事で有名になってる。

 こんなの嬉しく無い!!


「美人を取り揃え、裸の生活訓練で、即踊り子が勤まります!!!」


 やる気十分の奴隷少女達を、見て行きます。


「この階段は?」

「地下室には、売り物にならない奴隷を収容しております·····」

「確認させて!!」


「気分が悪くなりますよ?」


 地下には、芋男爵が「蔑むような目が気に入らん」と、焼いた針で失明させた女が5人、脚の骨も折って歩行困難にさせもてあそび、飽きて返却された娘達だそう、ちつもどんな無茶されたのか、裂けて醜く癒着しています。

 顔が凄い美人なだけに、哀れです。


「この5人、いくらで売る?」

「面倒を見て頂けますなら、無料で良いです」

「奴隷商人、名は?」「アシムと申します」

「アシム、売れない娘達の食事に世話、良く今まで続けていた、良心的な行いに報いよう!!大金貨5枚で購入する」


「へっ?ふぁい?ゴマイ?」


「娘達!これから女神の奇蹟、回復治療を行う!!」


「完全回復せよ!!チチンプイプイ!!!」

 5人の少女達を光が包みます。

 長く続いた光がおさまりました。


 キョロキョロ辺りを見回す少女達。

「·····あっ!!見える!!!」

「「「「歩ける·····」」」」

「「「「「女神様!!有り難う御座います!!!」」」」」

 泣き崩れる少女達が、絶叫する様に声を振り絞って感謝しています。

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