第33話 忠誠配下、馬人族誕生

 離れない馬達を引き連れ、王国防衛軍元盗賊団が続き、馬達に乗馬拒否された騎兵達がトボトボ着いて来ます。

 一行は大通を王宮男爵邸に向かいました。



 例の執事が現れ

「ここは男爵邸!ただいま男爵様は不在につき、お帰り下さい」


 張り跳ばし

「お前は首だ!荷物を纏め早々に立ち去れ!」

「へっ?」

「お前は私の王国に不要!さっさと立ち去れ!!」

 こいつ大嫌い、有無を言わせん!!



 屋敷に着いて来る様子の馬に

「馬達は馬屋に帰り待機!」

「ブルッ!女神様、待遇改善希望!!モットウマイ食事ヲ!!」

「分かった!後で相談にのる」

 馬達は、隣接の馬場に帰って行きました。



 使用人を全員集め訓辞する。

「今から、ここはトシナガ王の王宮になる!!不満が有る者は出て行って構わん!!」


 執事が5人、内1名は追放、美人メイド10人、全員男爵の愛人。

 料理人3人、庭師兼馬番2人。


「明日全員の適正調査し不適合者は解雇する!!料理人3人以外解散!!」

「あっ!馬番は馬の世話に行け!!」

「「はい!王様!!」」

(変わり身早いな!あの二人は優秀だ)


「騎士30人の隊長は誰だ!!」

「私です!!ダイスと申します」

「ではダイス隊長!明日部下と手分けして、トシナガ王国の建国を住民に告げて廻れ!!周辺の村にも告げて廻れ!!」

「はっ!建国の情報住民に徹底します!!」

「解散!!」

 騎兵達は兵舎に帰って行きました。


「ゴリス将軍!!」

「はっ!!」

「防衛軍全員で王都見回り!防衛困難な所の調査!!」

「はっ!」

「豪と進は明日の使用人面談補佐」

「「はい」」


「料理人!待たせた!厨房に案内せよ!!」

「は?はい!こちらです」


 厨房は清潔、綺麗に整頓されてる。

「良い感じだ!では、60人前の軽食作って見せろ!!」

「はい!」

 受け答えしたのが、料理長でしょう、二人に指示しテキパキ料理を始めました。


⦅レシピと材料わたせば、何だって作ってくれそう、職人は一流を集めてるな芋男爵⦆


 待機してるメイド2人

「私は馬屋に行く、料理が出来たら呼びにこい」

「「はい!王様!!」」


(愛人メイドも容姿だけで無いようだ、このまま使えるな)






 馬番がテキパキ世話をしてる、馬屋に着きました。

「女神様!」

「待たせた!希望を聞く」

「私ハ代表ノ、アルフォンヌデス、『アル』ト気楽ニオ呼ビ下サイ」

「アル、食べたい物を言え」

「わらヤ牧草ハ食べ飽キマシタ、ニンジン沢山トリンゴヲ食ベタイデス」

「分かった!明日支給する」

「ソレト何カ遊ビ教エテ!」

「遊び?」

「運動シナガラ楽シメル方法デス」

「分かった!考えて置く」



 王宮に帰りながら思いました。

 遊びたいか·····あれはもう馬では無い!

 何か工夫して、作る事が出来れば馬人族と言うか、既に亜人と言って良いかも知れん。

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