第25話 他の村を見て回る

 ショウユソースの材料は、オキアミや小エビでした。

「ウミベ町の魚醤美味しいはずよ!!材料が超贅沢」

「そう?かのぅ?殻が邪魔で、誰も食べん物を利用しただけですじゃ」


 アミの塩漬なんて、酒の肴に持ってこいなのに···この世界に清酒って有る?せめて濁酒どぶろくで良い···「米を探さないと!」


「サイちゃん?何か言った?」

「この町には、酒の肴がイッパイで、旨い日本酒探しに行くよ!」


「いやいや!サイちゃん、改革何も出来て無いでしょ?もう旅立ちする気?」


「聞いて!豪君も進君も随分お人好し、私も釣られて面倒事背負込しょいこんで、今度の報酬って感謝されるだけよ」

「そうだけど」

「塩の精製、燃料の作り方、サトウキビの栽培、畑の管理、黒糖の作り方全て教えた、後はウミベ町の住民に任せる!ショウユソース熟成する半年もここに住むつもり無いよ!!潮風と紫外線は美容の大敵!!さっさと移動するよ!!!」

(お米に日本酒探したいだけでしょ!)

「ん?何か意見ある!!」

「はい!!サイちゃんの思う通りに!!」




「と言う訳で、ウミベ村長、私達は旅立つ!!」

「えぇ?」

「しばらくして、様子を見に来る!!頑張って町を発展させろ!!ではな」


 バイクに跨がり3人は、ウミベ町を後にします。


 頼る事を決め込んでいた、村長は突然の事に呆然と見送るだけでした。



 同じ様なあばら家が建ち並ぶ、カイガン村を抜け、何でこんな所に村を起こしたか謎のガンペキ村を通り、東を目指します。


 3台どれもオフロードタイプじゃ無い、かと言って4駆のジムニー走らせる道幅が無い、曲がりくねった悪路をユックリ走行に、少し苛立つサイちゃんでした。


 日が暮れると、バイクを収納、ジムニー2台出して就寝、日の出とともにバイク走行、2泊の後に農村にたどり着きました。


「うわぁ!!見るからに問題有りそうな農村ね!」

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