第24話 寂れた漁村

 改めて見ると、あばら家が建ち並ぶ寂れた漁村です。

「この世界、台風って発生しないの?日本の海岸でこんな建物じゃ、一回大風吹いたら吹き飛んでしまうよ」


 湾内の漁船手漕ぎボートは、大蛸に殆ど壊されています。


 破損していない漁船6メートル1隻3メートル2隻、破損船を収納、無事な船をコピーし破損船の補充して置きました。



 困った事に、ハジマ町の発展、それを遂行した3人の異邦人。

 つまり、私達の情報は商人により、結構な広範囲に知れ渡って居るようで、村長からウミベ町の改善を頼まれてしまいました。


 昨夜から村長はウミベ村と言ってる、商人から聞いたウミベ町はどこにあるかって聞くと、カイガン村、ガンペキ村、ウミベ村、3村の総称がウミベ町だそうです。


「ウミベ町と堂々と名乗れる様、改革をお願いしますじゃ」


「改革って?ウミベ町には漁醤って特産品が有るでしょ?大々的に売り出せば?」

塩魚しおうソースの事ですか?」

「ショウユソースって名前にしたの?それを大量に作るの、作れば即売れるよ!!」

「塩が不足して、大量には作れんですじゃ」



 海に面して、塩が無いとは?不思議に思い聞くと、海水を自然乾燥させて、塩を作ってるって。

 海水を煮詰める方法は知ってるが、煮詰める燃料が無いとか。


 流木を集めさせ、壊れた漁船を解体し当座の燃料に充てさせました。



 瞬間的に大量の塩が出来ました。


 出来た塩を袋詰めにし、ぶら下げて苦汁にがりを滲み出させ、精製塩にし、更に焼き塩、サラサラのお塩の出来上がり。


「今までこんな、上等の塩、作り方しりませんでした!!」

「塩も特産品になったね」


「燃料だけど、漁をして食べられない雑魚はどうしてる?」

「海に捨てて居りますじゃ」

「雑魚を絞ると魚油ぎょゆが取れ、その油は燃料になるよ

 絞ったかすは、畑の肥料、畑にはあの丘の上に自生してる、サトウキビを植えるの、砂糖が取れるサトウキビは塩害に強いのよ」


「サトウキビ?」

「そう!特産品は砂糖に塩、ショウユソース、立派な町になるよ」


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