第20話 ストリップ劇場

 簡単に縫える、招き猫のポーズをした、ネズミの縫いぐるみを作り、10個コピーしてハジマ士爵に見せました。

 擬人化された例の物で無く、少し太めのリアルっぽいネズミ。

「お宝招きネズミ!!ハジマ町の特産品にどうですか?」

「これは良いですね!!縁起物は売れますよ、で?すとりっぷ教えて下さい!!」


 根負けして、軽く説明しました。

「と、言う感じの見世物、しょうも無い話でしょ?」


 うわっ!!ハジマ士爵、遣る気満々、顔がマジだわ!!

 でも、ステージで裸になる踊り子さん、居ないでしょ?大勢は絶対集まらないでしょう。






 僅か30日で大きくは無いけど、浴場施設が出来上がり、付属の遊戯場も出来上がりました。



 ハジマ町食い道楽化計画も順調に進んでいます。

 うどんが完成したのは、大進歩です。

 食堂街は、テキヤと奥さん達子供達で運営して貰います。


 一大歓楽街の総支配人は、執事長のロイドさんが就任しました。

 各施設の責任者は元衛兵達とスタッフにハジマ邸の使用人達が起用されました。

 関係者は全員公務員になります。



 町中の一等地に凄い建物が建設中です。

 ストリップ劇場です。

 ついにハジマのオヤジ遣りやがった···おっとお遣りになられました。

 この世界奴隷って制度が有ったんだ···13~18歳位のタイプの違う美女10人購入して来やがった···来られました。ハジマ士爵自ら出向かれて。




「マジで、ストリップ劇場オープンするつもりみたい、あのオヤジ」


 それで、なぜ私が振り付けとか、絡み指導しないといけないの?

 中身は70ババアでも外見は、花も恥じらう乙女なんだぞ!


「裸で出て来るんじゃ無い!!村娘の衣装着てこい!!


 そう!後ろから抱き締め、顔を横向きにさせ、濃厚なキスを続けながら、ボタンを外す!!はだけた服に手を入れて胸を大袈裟に揉みまくる!!」


「お前は気持ち悪くても、ここらでヨガリ声を出す!!」

「へっ?」

「へ、じゃ無い!うぅ~でも、はぁ~でも、色っぽい声を出せ!!」



 白黒ショーは無し、まな板ショーもダメ!踊りながら衣装を脱ぐのも無理、動きがギクシャクして見てられない。



 結局、覗き見風、着替えショーで始まり、レズショーをメインに、後は入浴ショー(舞台でタライ行水)

 竹で出来た水鉄砲を、希望者に500Zで売り、踊り子の裸体の何処にでも、水をかけて良い遊びで終了。




 元々流通の拠点、物資が集まり売り上げの税で、そこそこ賑わっていたハジマ町です、出入りの商人達が各地で世間話と言う、口コミ宣伝してくれたお陰か、正式オープンして居ないにも係わらず、観光客が増加して来ました。




「トシナガ様!何とお礼を言って良いか、地味な流通の町だったハジマ町が、評判の観光名所に生まれ変わる事が出来ました。

 お礼としまして、全収益の5%を毎月受け取って頂きます」


 消費税より低い、こんなもんかと、その時は軽く考えてお礼を受けました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る