第9話 想定斜め上の対処なんて
夜が明けました。
UV防止フロントガラスですが、朝日が眩しい。
ワイバーンとの長い死闘、その割には疲れが残って無い、60位から疲れやすくなって、何日も疲労感が続く様になってたのに、変ね?
「この世界気候は?四季はあるの?この日差しから今は夏?」
(お風呂に入りたい!体がべとつく!ワイバーンとの5時間の戦い···ベタついて当たり前!お風呂に入りたい!!)
「あっ!浄化使えるの忘れてた」
後部座席に、放置されたリュックに気付きました。
(防災リュック!)
「これも一緒にコピーされてた!」
自分で選んだ小さいリュックに、最低必要な物を最低限選別し、私が詰め込んだ自作の防災リュック。
正規の防災バッグやリュック、非常時持ち出し逃走に、邪魔になる位大きくて重いの。
でも、今は悔やまれます、美味しい缶詰、赤飯やお新香の缶詰まで有ったのに、食べ物重いので全て除外、ペットボトル500CC3本とカロリーメイトコーヒー味3箱のみ、医薬品の中にマルチビタミン剤あるけど、異世界召喚なんて、想定外の斜め上を行く珍事、流石に対処出来てないわ。
薄っぺらい断熱シートを取り出し、断熱シート単品を収納コピーします。
外に出ました。
マントのように、シートを首の所で縛り、服を全て脱ぎ全裸になって浄化を掛けます。
次にスラックス、ブレザー、ブラウスにキャミソール、下着全てに浄化を掛けます。
「サイちゃん、おはよう···デロリンマンみたい···そんな格好で寝てたのか?」
「豪君おはよう、浄化魔法でサッパリして、服に浄化を掛けて、着替え用をコピーしてる所よ」
「そうか!着替えが無かった!俺達も真似する、おい進起きろ!!」
思い出したように、豪君が振り返り、「サイちゃん、俺達の裸見るか?」
「うん!見せて!!」
「・・・冗談だ、恥ずかしいから見ないでくれぇ!」
⦅70歳お姉様には勝てねぇな⦆
顔を赤くして、呟きながらジムニーの陰で服を脱いでる。
「うふっ!可愛い」
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