第8話 巨大ワイバーンと激闘

⦅皆!静に後退!⦆

 小声で指示したのに、ワイバーンに聞こえたみたい、こちらをギロリと睨んでる。


「クウォ!!」ワイバーンって意外に可愛い声を出すのね。


「餌はタップリ有るでしょ!見逃してぇ!!」

 ワイバーンに話が通じるはずも無く、人間達じょうものエサを見逃すはずが有りません。


「スリングショット攻撃!!」

「「はい!!」」


 私は洋弓を射かけました。

「質より量、的はデカイよ!!」

 矢を連射します、豪君に進君は鉛玉を連打ち、ワイバーンに結構ダメージ与えてる!!


「グウォォォン!!!」

 ワイバーンは翼を広げ、空に逃げようとしてる。

 短槍を取り出し、投てき!!繰り返し何本も投てき!!

 少々羽ばたいても、巨体は直ぐに飛び立てません。


 短槍が無数に刺さった翼、飛ぶのを諦めたのか、こっちに向かって走って来た、ヨタヨタと。

「グウェグウェ」


「あははっ走るの下手!!これなら勝てる!!!」


「全員抜刀!!噛み付きのみ注意!!斬り殺せ!!!」

 スリングショット攻撃を、止めさせたのは誤射防止の為、この状態のワイバーンならば、一人で対応した方が勝率が高い。


 私は突進し、鋭い爪の短足を斬りつけた。


 太い青竹を芯に、濡らした畳表を何重にも巻いた、人間の胴を想定した物を両断出来る私、ワイバーンの右足はスカット千切れ落ちました。


 ここまでは、予想外に上手く行き過ぎ位ですが、片足を無くし、ひっくり返ったワイバーンも必死です、噛み付き威嚇と、翼の薙ぎ払いで近付けません。

 スリングショットと洋弓攻撃に戻します。


 距離を取り気長に攻撃して、失血死待てば良い。














「タフだね、ワイバーンって」















 動きが止まった。

 死んだのを確認しようと近付くと、突然暴れだしました。

「まだ暴れる元気あるんだ」


















 ワイバーンはぐったりしてるが、まだ生きてる。

 飛び込んで、首に斬りつけ切断、まだこんなに血が残ってたの?

 驚く程血が吹き出しました。



 血の止まったワイバーン、右足と頭も豪君が収納しました。

 辺りは日が暮れて真っ暗です。


 血の臭いで、魔物が集まって来るでしょう。


 ジムニーを出します。

 軽自動車ですが4駆のジムニー悪路をユックリ進みます。

 暗い中出来る限り移動しました。

 エンジンを切らず、ライトをスモールにし、

「座席を倒し、二人はこの中で寝て」

「「サイちゃんは?」」「私はもう1台出して寝るわ」


 コピージムニーもう1台出し、エンジンを始動スモールライト点灯、座席を倒しベッド代わり、疲れてもう限界です

「お休みなさい」

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