第4話 武器を持つと身体強化

「俺は足がすくんで動く事も出来んかった、チートあるのに情けねぇ」

「やっぱサイちゃんだ!!頼りにしてます!」


 過大評価されると、恥ずかしいわよ。

 でも、二人共他人行儀無くなって、こんなお婆ちゃんを、サイちゃんって呼んでくれてちょっと嬉しい。


(素早く動けたのは、入れ歯を拾う回収行為だから)

 ゴブリンって言うらしい、小人を退治して、気のせいか身体が軽くなったような。



「ゴブリンって食べれないのね、サルだって食べれるのに」

「「わぉ!!サイちゃんワイルド!!!」」



「ねぇお腹空かない?」

「「減った!!」

「ホットケーキとお好み焼き、どっちがいい?」

「「ホットケーキが良い!!」」


 薪を集め、石で釜戸を組み、生活魔法で火を点けた。

 コピー中鍋をフライパンの代用にして。

 バターをいれて、馴染ませる。

 別の中鍋に、ホットケーキミックスをどばっと入れ、生活魔法で水をチョロチョロ、かき混ぜて、後は焼くだけ。



 鍋の蓋がお皿代わり。

 若いって羨ましい、最初焼いたホットケーキ、半分っこして食べて、焼いても焼いても、すぐ食べてしまう。

 結局10枚焼きました。

 メープルシロップも一瓶使いきってる。


 お鍋の残りをこさぎ取って、小さいホットケーキ焼いて、味効きしました。

 それほど美味しいとは思えない、ホットケーキでした。

 ミルク入れなかったから、風味と言うか味が落るよね。



「ねえ、チートって何?」

「サイちゃん、話してなかった!危険な異世界で無事に過ごせる力だよ」


 イグリス神に3人の身体を頑丈に、更に武器を持つと、身体強化が自動的に発動するようにしてもらってるそう。


「インベトリー武器表示」唱えると、私は薙刀と洋弓、脇差しを持ってました。

 これらも、私が所持してたコレクションだよ。

 どうせなら、散弾銃を取り寄せて欲しかった···猟銃は20年前手離したんだった。

 今持ってた物限定か。


「あれ?居合用に新々刀二振所持してた、あれは何故取り寄せられない?短槍は?スリングショットにマチェット、コンバットナイフは?」


「サイちゃん、ゴメン僕達が持ってる」

「良かった!コピーして還して、備前石道二尺三寸八分と二尺四寸私に合わせた刀なの、洋弓よりスリングショットの方がお手軽、マチェットは70センチ最大、バランスが良く扱い易くて役に立つよ」


 複数コピーして置きました。

 スリングショットの鉛玉、洋弓の矢は、これでもかってコピーしました。

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