第3話 ゴブリンは食べれません

 インベトリー無限収納コピー付きを、調べる様に豪君が言うので、指示通り調べました。


「え~と、イベントリー表示!!······あれ?」

「サイさん、違うよインベントリーだよ」


「あははっ、難しいねぇ!インベトリー表示!!」


まだチョッと違ってますが、サイちゃんのイメージが的確だったので発動したようです。


「······筋肉大根コンニャク平天厚揚げ巾着餅ジャガイモ蛸足卵パック中鍋、出し昆布、醤油砂糖、塩コショウおでんの素、だしの素、竹串、カラシ、ワサビ、関東煮の材料ね


 ホットケーキミックス、メープルシロップ、バター、お好み焼き粉、中力粉、半キャベツ、豚バラ、鰹節、微塵切り紅生姜、中濃ソース、マヨネーズ、ケチャップ、インスタント生味噌汁、バナナにレーズン割り箸、フライ返し、5枚切り食パン、お米朝日米2合袋、買い物袋の中身ね


 新制堂特製化粧品セット、ダイヤの指輪、真珠のネックレス···ジムニー、100CCエイプ、90CCジョーカー?何で?こんな物表示されるの?」


「移動用乗り物は必要と思い、本人の持ち物限定で取り寄せて貰ったの、神様に」

「俺達も、50CCジョーカー収納に入ってるよ」


「貴方達、本当確りしてる、あの神様をよく説き伏せたわねぇ!」

「違法召喚について、弱味に漬け込んで交渉したんだ」



「サイさん使う前に、全てコピーして置いて、収納は無限だから、ガソリンタンクだけを10個程コピー忘れずに、ガス欠やらかすとバイク乗れなくなるよ」

「サイさんが、食料品いっぱい持っててくれて助かるよ、食料品多目のコピーね」



 イッパイ話し掛けてくるけど、返事出来ないわ何が何やら、どうやるかサッパリ分かりません。


 ワタワタしてる私に、進君が分かり易く教えてくれます。

 教えてもらいながら、言われる通りになんとかやりました。






「次は各自、チート確認!」

 と言う豪君の後ろに、緑色の小人が牙を剥いてる姿が見えました。


「わっ!!!」

 私が大声を出したので、私の方に緑小人が襲い掛かって来ました。

「キャッ!」

 叫んだ拍子に、入れ歯が飛んで行き、緑小人の首に噛み付きます。


「「サイさん!スゲェ!!遠隔噛み付き?凄いスキル持ってる!!!」」


(恥ずかしい、驚いて入れ歯が飛んだだけなんて言えないわ)


 大急ぎ入れ歯を回収、教えて貰った浄化魔法使って、口に装着。

 背中で隠したから、見えて無いよね。

「あれっ?緑小人が死んでる!」


「若く見えても、流石70歳のお姉様!!落ち着いた対処!!」

「サイさん、ゴブリンだよ」


 ゴブリンと聞いて、改めて見ると鑑定が

【ゴブリン】食べられません、魔石がとれます。


 鑑定って微妙、何で食べれないか、理由を知りたいわ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る