応援コメント

第52話 広重と英泉―其ノ弐」への応援コメント

  • 歌川広重の東海道五十三次を見てきましたが、実像を捉え、あるがままを描写するこの作風はある意味ゴッホに近いと言えるのかもしれませんね。
    故に英泉があまっちょろいと言ったのは、想像力というか、抽象性の希薄さを否定してのものだったのではと考えましたが、そういう解釈で合っているのでしょうか?
    とは言え、広重の絵は素人目には良くできたものに見えますので、英泉がただ嫉妬しているのではと思わなくもありませんが(笑)

    作者からの返信

    英泉は英泉で「女の本質を暴く」ことをモットーに、
    毒のある仇花のような美女を描くことに異才を発揮しましたから、
    広重の美しく抒情的な風景画は、「きれいなだけの絵」として、
    おそらく軽蔑に近い感情を抱いていたような気がします。
    もっとも広重が自分より有名になったことについては、
    「いけすかない野郎だぜ」とジェラシーも含まれていたのかもしれませんね。

  • 感情豊でとか子供っぽいところもある英泉、魅力的ですね。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    現在、この英泉を主人公にした、
    『淫ら絵の女』という電子書籍を
    書いています。
    エロい官能時代小説です(笑)。
    半月後に、アマゾンkindleストアから、
    販売予定です。

  • 英泉を止められないとみたね。
    これはおもしろい。およしよと思いつつ、舟の上の喧嘩いかにあいならん。ゾクゾクしてしまうよ。

    作者からの返信

    いつもご笑読いただき、ありがとうございます。
    英泉って、喧嘩っ早くて、
    浪人の父親が仕官の口を必死で探してくれたのに、
    その侍づとめもしくじりました。
    何をやっても、なぜか不運に見舞われる人間なのですが、
    まあ、婀娜な美人画で一世を風靡しましたので、
    結果オーライといたしましょう。