こういう読本系の文や挿し絵は版画を作って増刷という方法を取るんでしょうか?
その手の本を見て、版画っぽい記憶はあるんですけど、ふと、あれ?昔は印刷ないし。
浮世絵ならともなく文字を彫るって大変だし、どうしてたんだろうと思いました
作者からの返信
読本の絵の中に入れる科白を「書き入れ」と言いますが、こうした文字もすべて彫師が板木に彫って、完成した板木を摺師に回します。
でも、中には汚い文字の読本作家もいました。そうした場合は、そのまま彫師に回せませんので、筆耕師というプロに清書をしてもらい、板下に回しました。すべて手作業だったので、江戸時代は大変ですが、そのぶん仕事がいっぱいあり、働く意欲えあれば、職に不自由ぜず、「オレは宵越しの金なんか持たねえ」とうそぶける時代でもありました。
ああ版元も大変だ……
両者の言い分それぞれ分かるんですけれどね。