応援コメント

第8話 お栄の決意-其ノ肆」への応援コメント

  • 海石榴さま

    こんにちは。

    お栄さんの「貧乏暮らしの掃溜めの中に、溝板通りの泥ん中に、綺麗な蓮花を咲かせてみせる」の言葉に胸をつかれました。

    己の信じる道を貫くお栄さんに周囲の目は厳しかったでしょうが、誰もが認めざるを得ないずば抜けた才を持っていたことは幸せなことですね。

    作者からの返信

    当時は女性にとって厳しい時代です。
    つつましやかさが美徳とされ、
    往来を走るだけで「狂女」とみなされます。
    でもこの日から、お栄さんは自分の胸に描く、
    「蓮花」に向かって生きる決意をします。
    あなたの「蓮花」は何ですか?

  • 人間、何がきっかけでふっきれ、取捨選択をし、生きる道を絞るのか。そういった感情がいっぱいにつまった描写に、心が打たれたような気分です。
    またその際の描写をただ心の内に留めるではなく、衝動のまま走り出してしまった彼女のことを思うと、何やら羨ましくも思います。

    話は変わりますが、かの有名な〜の件で、有名と言われても日本画のことなんて分からないのだが……と思っていたのですが、調べてみると「あぁこれね」と素人でも知っている程度には、葛飾北斎先生の絵とは有名なのですね(笑)

    作者からの返信

    いつも拙著をお読みいただき、
    ありがとうございます。
    海石榴もいろいろな決断を重ねて、
    今日に至りますが、
    いつもの道をちょっと脇道へそれるだけでも、
    違う風景が見えてくるものです。
    創作も同じようなものかもしれません。


  • ヨーロッパから伝わった顔料は江戸時代後期に既に使われていたんですね。
    明治時代の赤絵が有名でそのイメージが強かったんですが、青が先だったのか……!

  •  生活力が大切なんですねぇ。

     でも、今にも名前が残る人たちは生活力や、家庭力まで全てを芸術に捧げてしまった、変わった人たちなのかもしれません。
     お栄さんも自分に正直になれて、良かったのではないでしょうか。

  • この疾走感よ

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    できるだけ、読みやすさと、テンポのよさを心がけています。
    慧眼、さすがです。

  • こんにちは。
    手練れた語り口がいいですね。
    北斎と娘とその周辺の人間模様も興味深く、続きを楽しみに読み進めたいと思います。

    作者からの返信

    拙文、お恥ずかしい限りです。
    よろしければ、今後ともおつきあいのほど、
    お願いいたします。

  • ベロ藍はそういう意味なのですね

    作者からの返信

    いつもお読みいただき、ありがとうございます。
    ベロ藍に胡粉などをまぜたりして、色の濃さはいろいろ調節できたみたいです。お栄さんは、胡粉も貝を土の中に埋めて、しるのちに取り出して火熱で砕き、自分でつくっていたようです。
    時分で描いた枕絵には北斎の落款をもらって、生活費を稼いでいました。
    北斎の片腕として、なくてはならない存在というか、頼もしい右腕だったと思います。

  • 絵描きとしては天才なのに竈持ちの悪い女……そういう女子は、さぞかし生きにくかったでしょうね、あの時代、いや、いまも?(笑)