075 迷宮

 学房にある伝声管から、師父アザンが呼びかけると、老師の弟子らしい者が学徒の衣を着て迎えにきた。

 その茶色の麻衣あさごろもを着て頭布をかぶった若者は、歳の頃はギリスよりもまだ年上に見えたが、師父アザンに対してうやうやしい礼儀で案内役を引き受け、こちらへと言って先導役を買って出たきり、学房の暗い通路を無言で歩いた。

 その沈黙があまりにも重く、学房では誰も話してはいけないのかと思えて、スィグルは無言で付いて行った。

 宝剣や武具のたぐいは老師の部屋で取り上げられてしまい、皆、丸腰だったが、英雄たちは大して気にしていないようだった。

 身に帯びた強大な魔法さえあれば、彼らは武器がなくても心細くはないのだろう。

 念動術の心得があるスィグルもそのはずだったが、王宮のどこかにあるという知らない場所に連れていかれる緊張感で、少々息が詰まった。

 それで我知らず不安げな青い顔をしていたのか、ギリスは先導する茶の衣の者について先を歩いてくれて、スィグルの周りには、魔法戦士のジョットたちの隊列を組ませていた。

 強い者に弱い者を守らせる陣形は、王宮でも常に徒党を組む習慣の彼らには、自然と身についているものなのかもしれなかった。

 最も年少のはずのエル・タイユーンと、透視術師のエル・ジェルダインを隊列の中ほどに入れ、ギリスはそのすぐ前をスィグルに歩かせた。

 先頭に立つ自分の脇には、晩餐での騒ぎの時に護衛に立たせた風刃術師のエル・エリシャーと、ギリスの筆頭のジョットらしいエル・サリスファーを歩かせている。

 列の殿しんがりには、火炎術を使うと晩餐で挨拶していた二人がついていた。

 エル・パラルディンとエル・カーリマーだ。確かそういう名だった。

 王宮で誰かに襲われることはないと思えたが、それでもこうして英雄たちに囲まれていると心強かった。

 自分と同い年の、まだ名も上げていない英雄たちではあるが、それでも魔法戦士だ。ありがたい味方だった。

 彼らがなぜ自分に忠誠を誓ってくれたのか、そういえば知らない。ギリスのお陰なんだとスィグルは考えていた。

 彼らのデンであるギリスがスィグルの射手だから、デンへの忠誠として、スィグルのことも敬ってくれているのだろう。

 だからこの心強さも、ヤンファールの氷の蛇のお陰なのだ。

 僕はたぶんまだ、ただ王子だというだけで、彼らの庇護を得ているのだろうと、スィグルは思った。

 それを考えると、着なれぬ学徒の衣の懐に隠し持った額冠ティアラの貴重さがまるで熱いようだが、これが無ければ彼らにとって自分は、どうでもいいただの少年なのだろうか。守るべき価値も、仕えるべき尊さも持っていない。

 そうなのかとギリスに問いたい気がしたが、今ここで、皆の前でするべき話ではなかった。

「こちらへ」

 案内役の学徒が、荷物入れとしか思えない小部屋の戸を開いて言った。

「ここが知識の晶洞しょうどう?」

 列の先頭にいたギリスが、案内役に尋ねた。

 古い絨毯が巻かれて立てられ、幾つも箱が積まれた部屋の中に、少々の書物が収められている棚が二つ三つあった。

 それだけだ。

 案内役は顔をしかめたらしい。おとなしそうな口元が、微かに深いの表情だった。

「鍵は?」

 疑わしそうに問われ、スィグルは自分が懐に持っていた大振りな真鍮の鍵を急いで取り出した。

 それを差し出したが、案内役はじっと見るだけで受け取らなかった。

「絨毯を退けろ」

 あごで壁際の一角を埋める巻かれた絨毯の列柱を示して、案内役は力仕事をする気はないという顔つきだった。

 まさか、自分達でやれという意味か。

 そう思ってスィグルはたじろいだが、魔法戦士達は気にしないようだった。

 ギリスがさっさと人ほどのたけもある絨毯の柱を運びに行くと、慌てたようにそのジョット達もそれに加わった。

 デンが働いているのに、ジョット達が何もせず突っ立っている訳にはいかないのだろう。

 それが彼ら竜の涙の社会だ。

 しかし、それに自分も加わるべきかと悩んだせいで、スィグルは動けず、じいっと案内役の学徒に見られた。

 格好だけ学徒の衣を着ても、王族の暮らしぶりは簡単には抜けないものだ。

 何かは案内役に見抜かれたのではないかと、スィグルは彼が自分の正体を知っているのなら良いがと思った。

 でも恐らく知らないのだろう。学徒の身分は工人と同じく王宮では最下級だが、この案内役の態度は、工人の中でもデンの位であるトードリーズよりも、ずっと偉そうだ。

 そいつから、なぜ命令に従わないのかという目で見られている気がして、スィグルは信じられない気持ちでギリスの方に行った。

「お前はいいよ。後ろで待ってろ」

 やんわりとした小声でギリスが止めてきた。

 でも、どうしろというのだ。この、居所のない空気。働くふりでもした方が気が紛れる。

 そう思って絨毯の退けられた壁を見ると、足元のあたりに大きな裂け目があった。

 でかいねずみが掘ったような、漆喰しっくいで塗られた白壁を壊す大穴が。

 身を屈めればぐぐれそうだが、立っては通れぬ程度の低い穴だった。

「まさか、これ?」

 スィグルは思わず訊いた。案内役に。

 まだ疑わしそうに見ている学徒が、頷いた。

師父アザンのご命令ゆえ案内したが、本来お前らのような若輩者が来るところではない」

「お前と違って天才なんだ」

 批判的な声色だった案内役に、ギリスが振り返りもせずに答えた。

「中は一本道なんだろうな?」

 確かめたギリスに、案内役は肩をすくめた。どういう意味なのか。

 皆で振り向いて案内役を見たが、頭布の男は行けというように手で壁の裂け目を示すだけで、親切そうには見えなかった。

「天才ならば容易に辿り着くはずだ」

 そう言って案内役はさっさと物置部屋から出て行ってしまった。

「嘘だろ……」

 スィグルは唖然とした。

 まさか一本道じゃないのか?

「お前があんなこと言うからだろ」

 人のことを批判できるような立派な性分ではないが、スィグルは思わずギリスの口の悪さを責めた。

 案内役を追って行って、続きの案内を求めるべきだろうか。

 しかしギリスは平然としており、そんな気はないようだった。

「誰だっけ、お前。透視術師」

「ジェルダインです」

 ギリスが問うと、困った声で長身のエル・ジェルダインが答えている。

「穴の中、える?」

 壁の裂け目を視線で示して、ギリスがジェルダインに訊いた。

「ぼんやりとは。触れば詳しくえます」

「触んなきゃえないの?」

 咎めるようにギリスは言ったが、触れば見えるのなら凄いじゃないかとスィグルは思った。

 それを言うべきだったか。

 でもジェルダインはもう無言で、壁に触れに行っていた。

 目を閉じて壁の中をているらしいジェルダインが、深く集中している気がして、スィグルは話しかけるのをやめた。

 透視術師の仕事はすぐに終わった。

「一本道じゃないです。でも単純な構造です。壁の向こう側の通路は、身長分はあるので立って入れますが、灯火とうかがありません」

を持っていく方がいいか?」

 ギリスは淡々とジェルダインに尋ねている。

「いえ。通路は暗いですが、恐らくその奥は明るいです、兄者デン。大きな明るい空洞があるのがえました。通路だけなら暗視でも行けそうです」

「わかった。最悪でも火は皆、持ってるんだし何とかなるだろ」

 ギリスはそう納得して、もう中に行くつもりのようだった。

 英雄たちは煙管きせるを吸うための火口ほくちを持っているのだ。たぶんそれのことを言っているのだろう。

 それにこちらには火炎術師もいるのだから、灯火とうかに困ることはない。彼らはそう思うのだろう。

「先に入っていいですか。先に進んで奥を確かめてきます」

 ジェルダインが先鋒せんぽうを買って出た。それに頷いてギリスが許すと、透視術師は身を屈めて壁の裂け目に潜って行ってしまった。

「お前も行け、十三歳。念話ができるんだろう。偵察して伝令を送れ」

 ギリスが命じると、デンに名前も憶えてもらっていないらしいエル・タイユーンが、戸惑った顔をした。

「念話なら僕よりエル・カーリマーの方がずっとけています」

「エル・カーリマー?」

 ギリスが首を傾げて、あと五人残っているジョットたちを見渡した。

 名指しされたエル・カーリマーが、困ったようにギリスに肩をすくめていた。

 髪に少し波打つような癖のある、華やかな顔立ちの少年だ。大人びた美貌だった。

 彼は火炎術師だと名乗っていたが、念話もできるんだと、スィグルは英雄たちの魔法の多彩さに感心した。

 でもギリスは納得がいかなかったらしく、最年少のタイユーンに少しムッとして向き直っていた。

「言われた通りに行けばいいんだよ、行ってこい」

 ギリスにもう一度命じられて、エル・タイユーンは慌てたように壁に潜っていった。

「あいつ魔法を使うのが嫌なのか?」

 ギリスが不思議そうに弟たちに訊いていた。

「いえ。そうじゃありません。タイユーンは年上を立てる性分なんです」

 それに立てられたばかりのエル・カーリマーがギリスに釈明してやっていた。

「お前、先に行った透視術師と念話で話せるか?」

「もちろんです、兄者デン

「便利だな、お前」

 驚いたようにギリスが褒め、エル・カーリマーは微笑んでいた。

「憶えとく、エル・カリマ」

「カーリマーです、兄者デン。伝令のご指示をください」

面白そうな笑みを噛み殺した顔で、エル・カーリマーはギリスに求めた。

「通路の安全を確保したら戻ってこいと伝えろ。あいつらが生きて戻ったら、スィグルを行かせる」

「了解」

 簡潔に答えて、エル・カーリマーは目を伏せた。

 さっきジェルダインも透視する時に目を閉じていた。魔法ってそういうものだろうか。

 目を閉じた方がいいのか。

 スィグルは自分が念動を使う時、そんなことはしていない気がした。

 魔法使いもいろいろだ。

「タイユーンが返事してきました。ご指示通り遂行します」

「それ……もし向こうにも念話者がいないと返事できないのか?」

 ギリスが首を傾げると、こちら側の念話者であるエル・カーリマーも首を傾げていた。

「いいえ。でもタイユーンにも役目をやってください。念話は使ったほうが上達します」

「あいつ念話者になりたいのか?」

 ギリスは不思議そうに聞いていた。

「分かりません。でも、後見のデンが派閥の念話者でいらっしゃるので。僕も同じデンに仕えていて、タイユーンを鍛えるよう言われています」

「あいつ雷撃も使うんだろ? この中で雷撃を使えるのは、あいつだけだよな」

「そうですね」

 きょとんとして、エル・カーリマーは答えていた。

「お前ら……もっと頭使えよ」

 しみじみとギリスに言われ、ジョットたちは絶句していた。

「でもタイユーンの雷撃は、他の雷撃術師に比べて、劣っています」

 困った顔で反論するエル・カーリマーの話を、ギリスは一応じっと聞いているようだった。

 それでも、実にあっさりとギリスは答えた。

「俺より上手いよ」

兄者デンは雷撃もお使いに?」

 驚いた顔で念話者カーリマーが尋ねていた。

 でもたぶん使わないのだろう。さっきギリスは自分は氷結術しか使わないと言ってた。

「いいや全然。あいつの雷撃は速いのか?」

 ギリスが尋ねると、髑髏馬ノルディラーンジョットたちは顔を見合わせていた。

「分かりません。見たことがないので」

 皆を代表してなのか、エル・サリスファーが答えていた。

 サリスファーは気まずそうだったが、ギリスは頷いただけで、無表情だった。

「じゃあ後で見よう」

 ギリスはそう答えて、壁の裂け目を見て、待つ顔だった。

 何か考えていたのかもしれなかった。ギリスはすぐにこちらに話しかけてきた。

「スィグル、さっきのタイユーンの雷撃と、それから風刃術の奴をお前の護衛につけよう。もし何事かあった時は、そのどっちかと一緒にいろ」

「何事かって?」

 スィグルは困り顔で尋ねた。

「分かんないけど、何事かだよ。俺もお前を守るけど、氷結術や火炎術は王宮での護衛には向かない」

「相手が死んじゃいますから」

 ギリスの説明に、同じ氷結術師のエル・サリスファーが付け加えて教えてきた。

「火炎術や氷結術は、王宮での対人使用は厳罰に問われます」

「念話は問われません」

 にっこりとしてエル・カーリマーが教えてきた。

「そりゃ無害だからだよ」

 横から軽口をきいたカーリマーに、サリスファーは口を尖らせていた。

「そんなことないぞ。術は使いようだ」

 にこやかなカーリマーにサリスファーは笑っていた。

「やめろよ、そんな張ったりは」

「まったく便利そうだな、お前ら」

 雑談するジョット達に、ギリスがしみじみと言った。

「新星に仕えるからには、お前らは全員、唯一無二の英雄だ。タイユーンの雷撃も、この中で一位なら、他の魔法戦士と比べる必要ない。あいつに言っとけ、今のところ当代一の雷撃術だって」

 ギリスは真面目に言っているように見えたが、ジョットたちはデンの軽口と思ったのか、にこやかに笑っていた。

「そう思うだろ?」

 ギリスが真剣な顔で訊いてくるのを、スィグルも困った笑みで見た。

 ギリスはいつでも本気だなと呆れて。

 確かに、新星レイラスの宮廷というものが、今もしあるとすれば、それに加わる廷臣の中で、エル・タイユーンは唯一の雷撃術の使い手だ。こちらに従わぬ魔法戦士がいくら強大でも、スィグルには関係がなかった。仲間ではないからだ。

 使える者だけが戦力なのだ。ギリスはそう言いたいのだろう。

 エル・ジェレフは父の英雄で、スィグルのためには死ねないのだ。今いる他の英雄たちもそうだ。

 でもタイユーンは違うかもしれない。エル・サリスファーも、エル・カーリマーもそうだ。

 エル・ギリスも、そうなのかもしれなかった。次代の族長の英雄になると、彼らは約束したのだ。

 では自分も、彼らのその決意に報いねばならないのだろう。スィグルは少し覚悟を決めて、そう納得した。

 自分は新星なのだ。そのように振る舞うことを、ギリスはこちらに求めているのだろう。

 スィグルは頷いて、ギリスに答えた。

「思うよ。今のところ僕の英雄はこの七人。皆が唯一無二だ」

 冗談でなく、スィグルはそう思った。他に頼れる者はいない。

 それも、彼らが頼らせてくれるのならばだが。決めるのはスィグルではなく、英雄たちだ。

「七人じゃない。あの女どももいるだろ。それにアイアラン。それがお前の軍勢だ。魔法戦士の小隊が二隊。もう十分戦える」

 ギリスは真顔でそう請け合った。

「エル・フューメンティーナも数に入れてるのか、お前?」

 それが不思議に思え、スィグルはギリスに確かめた。

 彼女たちも魔法戦士だが、でも昨晩見た女英雄たちの可憐な様子や、華奢な指先の爪化粧を思い出して、気の毒ではないかとスィグルは思った。

 大英雄エレンディラですら、まるで後宮の花のようなのに、本当に彼女も父の戦場で戦ったのか、幾多の血生臭い英雄譚ダージが疑わしく思える。

「女を舐めてると痛い目に遭うぞ、スィグル・レイラス。竜の涙の半分は女だ」

 冷たい目で、ギリスが忠告してきた。

 何を知ってるんだ、お前はと、スィグルは内心うろたえたが、ギリスの言う通りだった。

「もしもの時にはちゃんと英雄たちを使えよ。そうすればお前は生き残れる。英雄には替わりがきくけど、お前は本当に唯一無二だ」

「僕も替わりがきくよ。第十六王子だから」

 スィグルが教えると、ギリスは肩をすくめた。

「今はな。でもお前が新星なら、替わりはいない。族長リューズ・スィノニムに替わりがいないのと同じだ」

「父上の替わりにはなれそうにない」

 弱音を吐くべきじゃないと思いながら、気づくともう吐いていた。

 まずかったかなと、スィグルは周りにいる魔法戦士たちを盗み見た。

 でもギリスのジョットたちは皆、スィグルの気分に同感のようだった。

 父に限らず、当代の治世を担う者たちが、あまりにも有能に見えるのだ。その代わりをいずれ自分たちが引き継ぐとは、想像もつかない。務まるわけがないという気も、どこかでするのだ。

 サリスファーなどは、そう考えただけで、心なしかぐったりとして見えた。重責に押しつぶされる気分が透けて見えるようで、スィグルは勝手にサリスファーに共感した。やってみる前から押しつぶされそうだ。

 平気そうに見えるのは、ぼうっとして見えるギリスだけだった。

 それが退屈そうな待つ顔で、スィグルに教えてきた。

「替わりじゃない。新星は唯一無二の星だ。お前は今、お前に求められてることをやればいいんだ」

「今、求められてることって?」

 一体、誰が何を第十六王子スィグル・レイラスに求めているというのか。

 今、求められているのは自重することだ。父はそう言っていた。下手に動くなと。

 後宮もそれを求めている。部屋でじっとして何も学ばず死んでいろと。

 天使だけが自分に求めているのだ。即位しろと。

 ここではない、もう顔も見えず声も聞こえない遠くから。

 でも、エル・ギリスは目の前にいて、天使と同じことを要求しているのかもしれなかった。

 新星レイラスの即位を。

 ギリスは淡く微笑んで見えた。荷物庫の壁にもたれ、透視術師が戻るのを待ちながら。

「さあな。まずは知識の晶洞しょうどうの制圧かな。爺いがお前に要求してるのは、それだろう」

 ギリスはそう意見を述べた。

 確かになとスィグルは思った。それぐらいしか、今やれる事はない。

 それにしたって、たぶん自分一人では辿り着けなかった。この荷物庫にすら、自分だけでは無理だっただろう。

兄者デン、ジェルダインから伝令です。図書館に到着しました」

 念話者のエル・カーリマーがギリスに教えた。

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