第21話 スギモト巡査部長

センター長のモトミヤさんに話を聞いたりタケル君のお母さんに話を聞いたりしているうちに、外はかなりうす暗くなっていた。

時間を確認すると17時50分を指していた。

そう言えば、お昼ご飯も食べていなかったことを思い出したが、自分以外も同じだということを思い出し、補給物資に食事を用意してもらうことを伝え忘れていたことを思い出した。

施設内に残っている民間人はタケル君も含めて以下の9人だということが確認できた。

・センター長のモトミヤさん

・受付の担当だったカワイさん

・タケル君のお母さん

・タケル君

・植物の写生に来ていた小学生のミサキちゃん

・同じく小学生のマナちゃん

・外国人観光客のフンさん

・大学生カップルのダイスケくん

・彼女のカオリちゃん

この9人はいずれも黒ずくめのアカギを目撃しているということで事務所に隔離させてもらっていた。

今、事務所にいないのはアカギとタケル君だけだった。

俺はさっきシノハラ巡査部長にもらった無線機、ゴーグル、マスク、キャップを装備しなおすと、アカギと対決するために事務所の外に飛び出していくのだった。

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