第19話 テロ対策会議2
16時00分になった。
情報共有のための2回目のテロ対策会議が招集された。
ヨコヤマは情報解析班のシオジリに定期的に連絡を貰っていたが、現場の状況を確認及び共有が必要であると判断し、2回目のテロ対策会議を実施することを決めた。
まずはシオジリからモニター越しに現場の状況の報告を行った。
署員はメモを取りながら一生懸命に聞いていた。
ヨコヤマも人体が変異する細菌兵器と言うものは初めてだったのでとても驚いた。
捜査員たちからも新しい情報が得られた。
まずは被疑者の氏名がアカギカズヤであるということが判明した。
動物実験を繰り返すようなマッドサイエンティストのようだった。
明日の朝、令状を取って家宅捜索を行う準備を進めているとのことだった。
同僚の話では、アメリカや中東とよくメールでやり取りをしていたらしいということが分かった。
恐らく自分の作った細菌兵器の販売ルートの開拓だったのだろう。
アカギは秘密主義で、自分がどういう研究をしているかを同僚にも話していなかった様だが、同僚の間でも危ない思想の持ち主であるとの認識が持たれているらしかった。
気になったのは、同僚がアカギ本人から聞いたとされる、言葉だった。
「赤い状態の時は効果を発揮するが、時間がたって緑色になると効果が無くなる。」
と言うものだった。
意味は分からなかったが、この言葉は潜入中のスギモトにも共有することとなった。
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