04 世界記憶(アカシックレコード)
はっきりと別の世界に来たことを認識するショウ。だが、一体どんな方法で来たか?…という認識はできてなかった。取り敢えず、この世界で生き抜く為に一歩一歩立ち位置を踏み固めていかねばと錬金術スキルで思いつく物を生成していく。何故か魔法が使えるだけの魔素が空気中にあった為だが…
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- のんびり独り旅… -
「魔法は存在しないと思ってたんだがなぁ~…」
人類が外敵に絶滅させられたような荒野のみの世界。そして複葉機の存在がそう思わせていた。
「ま、実際には使えるから魔法はある!…ってことでいっかぁ…」
初めて生成したこともあり、余り乗り心地の宜しくない車内で独り言が多くなっているショウ。既にとっぷりと日は暮れており、ヘッドライトを照らして視界は確保できているが…殆ど障害物や対向物が無い為に余り役には立ってなかった…寧ろ、敵対生物が光を見て襲ってくる為に消した方がいいような気もしてきた。
「…ま、轢き殺してるからいいんだけど…」
最初こそ死体の回収をしていたがある程度その量も溜まってしまった為、現在では放置プレイ続行中である。
「別に冒険者ギルドが在ったり、素材の買取とかやってくれる訳じゃないしなぁ…はぁ」
航続距離が200kmを超えた所で人の生存圏からかなり離れた位置にいるんだろうなぁと推測し、眠くなったショウは「朝になったら起こして」とお願いしてから寝ることにした。魔導自動車はできるだけ真っ直ぐ進み、障害物があれば迂回を命令されていた為、実直に遂行するした。
- そして翌朝… -
「ふわぁ…朝かな?」
車内設置のスピーカーからブザー音が鳴り、ショウは目覚める。辺りはすっかり明るくなっており、何故か停車していた。
「え?…これは海…じゃないな。海の跡か…」
前方には昔は海岸線があったと思しき緩やかな傾斜が続き、水平線ならず地平線が見えていた…空気中の砂塵の影響かぼやけていたが。
「一体ここら辺は何処なんだろうねぇ…」
空から落ちていた時は地形をゆっくり見ていた時間は短かったので判別がつかなかった。あの複葉機の攻撃がなかったら地面に着くまでの時間で少しは確認できたのだろうけど…
「…ま、別世界の地形を見たってわかる訳ないか。緯度経度で元の世界のどこらへんかってわかる程度だな。さて…、どうしようか…」
見渡す限りの大宇宙ならず、大荒野では何ができるでもなく。取り敢えず、腹ごしらえでもするかと
「こんなこともあろうかと…って、おりゃ真田さんか?…」
もそもそと味気ない携帯食料を口に入れ、水を飲む。水魔法で生成した水を用意したコップに溜めて飲んでいるだけだが…
「う~ん…魔法で作った水はマジ味しないな…腹を下すことがないのだけが幸いだけど」
ほぼ純粋なH2Oな為、純水な訳だ。細かいことをいえば生成した後、コップなどの容器に落ちて行く途中で空気中の色々な成分が混ざるので直接口を付けて吸い込まない限りはアレな訳だが。
「はぁ…炭酸ジュースとかが恋しい…」
作ろうと思えば作れるが、現時点では炭酸水しか作れないので放置している。そもそも、果物も合成されたジュースすらもどう作るのかわからないのだ。
「ん~…作り方とかどうやって知るのかが問題だよなぁ…」
魔導自動車や魔導機関砲は大雑把な機能とガワと内部機構をイメージしていたら錬金術スキルが自動補正してくれたのか何とか生成できたのだが、流石に体に取り込む食料や飲料は難しい。下手すれば死んでしまうか病に冒されるやも知れない為だ。
「水は…まぁ分子式とか知ってるし単純な構造だし、魔法で水球を作れたから問題なかったんだけどな…」
などとグダグダと考えているとシステムからメッセージが現れる。
〈
〈
「え?…アカシックレコード…とそれへのアクセススキル?」
普通、最初の1つを使えれば良くね?…とは思ったが、取り敢えず詳細を確認することにした。
【
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◎世界記憶と書いてアカシックレコードと読む
◎その世界が始まってから確定した未来の情報が記録されている
◎一時記録には分岐した未来の不確定な情報をも記録されている
◎記録は記録であり、それ以上でもそれ以下でもない
◎本スキルを行使できても情報が読み取れる訳ではない。できることは直接手で触れたと同じ効果をもたらすのみである
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(は?…これだけじゃアカシックレコードの情報を読み取れないのか…あぁ、だからアクセススキルが必須ってことか…)
【
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◎
◎但し、
◎
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(はぁ…成程ね)
難しいことはさておき、現状で欲しいスキルが生えたということで行使することにした。取り敢えず魔導自動車の中へ引っ込み、敵が来たら迎撃をお願いしてから
「…
ショウの目前が暗くなったと思ったら、体全体が別の空間に放り出された感覚に包まれ、目の前には巨大な木のようなものが見えてきた。
「な…何だ、これ?」
目をパチパチと瞬き、よく目を凝らすと…そこには無数の映像らしき窓がゆっくりと大量にたゆたっていたのだ。
「これが…情報か…まるで映像のデータベースみたいだな…」
試しに1つの映像の欠片に視線を合わせると…目の前にズームアップして視界全体を覆った。そこには、巨大な隕石が地球にぶつかって行く様が映し出されており、ショウの住んでいた惑星「地球の最期の日」というタイトルが付けられていた…
「何だよ…これ…」
そこには巨大隕石が現れた瞬間から激突し、崩壊して行く所までが記録されており、生存者数までが克明に記録されていた。
「生存者数…0名」
ショウは現に生きているが、実は死亡したのも事実であり…唯1人、蘇生というよりは生まれ変わった存在でもあった。だから…生存者数は0名である。他の地球産の生命体は別次元の地球の複製の為にその魂は再利用され、今の所は転生?する前の意識を保ったままの者は居なかった。
「はは…こういう、情報は…余り見たくは…無かった、かな…」
異世界で独りぼっちというのは、結構クルものがある。ましてや2回目の世界転生で知り合った人々が
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こういう時こそ、カオルさんの豊かなバストで背中から包んでこその…(ごすっ!(ぐはぁっ!?(吐血))
カオル「…ふんっ」(ぺっ)
※作者重体の為、次話は無期限延期で…(ばきべき(のぉぉっ!?))…ちゃんちゃんっ(コントかっ!?w;)
※15歳ボディのカオルさんは、年相応の大きさしかないので、豊かとはいえn…さくっ!(はうっ!?…ぱたり) ブ●ータス、お前もか…(まてw
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