17 世界崩壊の始まり…
王都に到着したショウ一行。途中で拾ったご老人は門兵が気付いて連れて行った。ショウは知り合いが引き取ってくれたのだと理解するが…。そして、エンバートが宿泊しているであろう宿屋に到着するが、シィナが確認しに行くが顔色を変えて出てくる。シィナはゴーレム馬車を何処かへと走らせるが…?(しかも暴走気味に)
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- シィナ暴走! -
「ちょっ!シィナさんっ!暴走は不味いですよ!!」
後方に激突音を耳にしつつ、御者台に顔を出せないままにショウは叫ぶ。余りにも揺さぶらされてまともに立つことができてないのだ。
「…止める」
カオルが器用に立ち上がって御者台への戸は経由せずに外へ飛び出し、
ぎゃぎゃぎゃぎゃ~~~っ!!
…と、盛大な音が聞こえてくる。まるで、地面が削られているような…
「…止まった?」
窓から見ると…カオルが車輪を持って地面に足を付けて…後ろを見ると、2本の溝が伸びていて…
(うわぁ…無茶するなぁ…)
と、呆気に取られているショウ。
「さて、と…」
パンパンと手を叩いて埃を落とすと、カオルが御者台へと向かい、飛び乗る。
「………?」
「………!」
何やら2人で話し合ってるらしいが、小声なのか、ざわついている外野の声が大きいせいか聞こえず、ショウは1人蚊帳の外になるのだった。
- 野次馬たちの視線 -
「…なんだったんだ、あれ?」
「暴走してる馬車から女の子が飛び降りて止めた…という風に見えたが…」
「マジか?」
「あぁ…いってる俺も冗談としか思えないんだが…マジだ」
ガヤガヤとざわめく野次馬がそんなことを話しながら遠巻きに話していると、やがてデュラハン馬車が動き出す。
「ゴーレム馬車ってのも珍しいけど…」
「あぁ…どこぞの貴族でも乗ってんのかね?」
デュラハン馬車が去ると、次第に王都の民たちは1人2人と数を減らし、やがて普段の賑やかさを取り戻して行った。
(ふむ、あれが陛下のいっていた…)
唯1人、最初からショウたちを監視していた者はそう呟くと誰にも気付かれずに立ち去って行った…
- 破滅の影… -
「…さっきのは一体何だったの?」
カオルがシィナの隣に座り、尋問している。
「いや、その…つい、焦ってたので…ごめんなさい」
シィナは宿屋でいわれたことを思い出し、謝罪する。
「焦るってなに…を……」
不意に影が落ちる。カオルがシィナから前方へ、そして上空へと視線を移すと…そこには……
「全速前進!」
カオルがデュラハン馬に直接命令し、命令に反応したデュラハン馬が四肢を全力で地面に叩きつけて馬車を全力で突進させ始めた!
「なななな、何だ何だなんだぁ~!?」
突然のダッシュに馬車が翻弄されて左右へと振り回され、ショウが中でシェイクされる。その中で叫んだものだから…当然舌を噛んで流血沙汰になったのだがそれはまた別の話し…
(別の話しで誤魔化すなぁ~!…痛ひ)
デュラハン馬車は盛大に土埃を撒き散らしながら走り去る。そして…
ずどぉぉおおんんっっ!!
何処からか落下してきた巨大な足が付近一帯をプレスして…半径1kmに及ぶクレーターを作り出す…。それは…この世の者とは思えない巨人が…身の丈50m程もある巨大な人型が作り出したのだった…
『ちっ…外したか…』
巨人は人外の言葉を口にすると、ショウたちが逃走して行った先を…王都中央部を見据える。
『…』
そして、その大きな手で建物の一部を握り、強引に千切り取ると…デュラハン馬車目掛けて投げ飛ばした!
「ぎゃあああっ!危険感知スキルが生えて警告音が!…むっちゃ頭が痛いぃっ!?」
ショウがそう叫ぶと世界が真っ白となり、衝撃が来て…意識を失った。
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前回の答え?…それどころじゃなくなっちゃいました、ねぇ…。身長50mの巨人といっても、世界が壁で囲まれてる訳ではないので、進●とは無関係です(それにあっちはそんなに素早く動けないですしw)
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