第2章 新たなる旅立ち!

改めてファンタジー地球へようこそ! ~ハイミト村編~

01 新たなる旅立ち

前世…ではなく、失われた…否、曖昧だった記憶が戻りつつあったショウ。少しづつ戻る記憶を確認していく内に齟齬を認識し、意識を失ってしまう。そして、物語は急展開を始める…

※本編に戻る早々に章が変わります!

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- 翌朝… -


「う〜ん…」


朝日が燦々さんさんと注がれる中…俺は目を覚ます。視界には何故かステータスボードと同様の半透明な板が宙に浮いており、各種ステータスが表示されている筈の半透明な板にはこう記載されていた。


【通知】

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新たなスキルを取得しました。

確認するには[こちら]をタップするか、スキル一覧から該当スキル名をタップしてください。

※タップとは、指先で触れるという意味しています


【新規取得スキル一覧】

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[従者召喚]

[騎乗物召喚]

[武器召喚]

[防具召喚]

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「お…」


(おいおい…。これって召喚魔法、か?)


取り敢えず[従者召喚]をタップしてみる。



【従者召喚】

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◎見たことのある人物や記憶にある生物を従者として召喚できる

◎その者を詳しくっていれば本人と見紛う程の精度で再現が可能

◎見たことがあるだけという場合は、背格好から推測された性能を持つ人形として召喚される

◎尚、召喚される者はあくまで人形であり、本人ではない(人間以外の動物なども召喚可能だが会話などの意思疎通は困難となる)

◎召喚対象は破壊されるか送還されるまで存在が可能

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「…」


(これって…)


仮の存在としても、あの世界の人を召喚して従わせることができるってことか?


「いや、そうだとしてもやっていいことと悪いことがあるよな…」


ショウも若い男だ。つい、若さを暴走させそうになったが理性を総動員させて歯止めをかける。それに…


(人形としてナニしてる所を目撃されて、シィナさんに嫌われたくないし、な…)


〈若いのお…〉


〈本当に…〉


「え!?」


どこからともなく声が聞こえてビビるショウ。だが、辺りを見回すが声の主は見つからなかった。



「何なんだったんだ…う〜ん、気になるけど…」


取り敢えず次のスキルの確認をすることにしたショウ。



【騎乗物召喚】

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◎騎乗可能な生物・非生物の召喚をする

◎生物の場合、体格的に人や物を乗せられる・載せられる者に限られる(故に小さい生物や物理的に物を持てない霊的生物は召喚不可となる)

◎非生物の場合、唯の馬車などの別途馬が必要な組み合わせでは召喚不可となるので注意

◎召喚主が想像する範囲で騎乗、或いは搭乗して動かせる物の召喚は可能

◎召喚対象は破壊されるか送還されるまで存在が可能

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【武器召喚】

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◎召喚者が想像のつく範囲で武器と考えられるモノを召喚できる

◎召喚対象は破壊されるか送還されるまで存在が可能。また、使用回数に制限がある武器の場合は、回数を超えて存在することはない(使用回数回復アイテムがある場合はその限りではない)

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【防具召喚】

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◎召喚者が想像のつく範囲で防具と考えられるモノを召喚できる

◎召喚対象は破壊されるか送還されるまで存在が可能。また、使用回数に制限がある防具の場合は、回数を超えて存在することはない(使用回数回復アイテムがある場合はその限りではない)

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「これって…」


(これから必要になるってことだよな…)


でも、なんで食料召喚がないんだろう?…とは思ったが、食料に余り困ったことがない飽食の国、日本にいた弊害かも知れない。金さえあれば食料調達には困ることがないのだから…



「う〜ん」


試してみたいと思うが多少広いとはいえ、借りてる宿の部屋の中は不味いだろう…


「先ずは外に出て…」


と思ったが、


コンコン。


「ショウくん、起きてる?」


絶妙なタイミングでシィナさんが起こしにきたのだった…



「あ、はい。起きてます!」


慌ててベッドから起きようとして、思いもよらないモノに躓き…否、引っ張られて倒れるショウ。


ごちっ!


つぅっ!?」


ベッドの端に頭をぶつけて呻くショウ。


「大丈…夫?」


ショウの上げた声に思わず駆け込んできたシィナの視界には、想像もしなかった光景が広がっていた。そして…


「ショウくん?…その人、どちら様なの?…紹介してくれないかしら?」


シィナの普段とは違う、震えるような低い声色に


「え?…」


…と額を擦りながら後退り…はできず、恐る恐るシィナの視線の先を辿る。と、そこには…見目麗しくも可憐な美少女がショウの腰辺りを掴んで寝ていたのだった。


(さっきずっこけたのは…っていうか!?)


ショウの瞳に映った彼女は彼の好みドストライクであり、前世では2次元イラストの世界にしか居ない筈の存在でもあった…


「か…かおる、さん?」


彼女の名は多嶋 薫たじま かおる。ショウが下手ながらも描き始めた人物イラストの最初のオリジナルであり、そして超能力者という設定で描いた美少女でもあった…


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金髪碧眼でセミロング。別に外人ではなく未来人という設定。胸は…まぁ揺れる程あるとだけ。身長170cm程。体重は(ピー)。性格は人見知りはしないけど知らない相手には硬い態度を取る。親密になれば近所の気安い姉ちゃんといった性格。ショウに対しては召喚主ということもあって、最初から気安さ全開…の予定(仕様改変は事前の報告無しに行われる可能性がありますw)


※ちなみにリアルで作者のイラストでも存在する姉ちゃんでもあるw(割と描くの大変だった記憶が…)

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