24 取り敢えず寝るか

今までのシィナさん視点はショウに説教を垂れてる間の整理ついでに意識下に浮かんでは消えた記憶の…って白昼夢かっ!?…ま、そんな感じで。

…ってことでお待たせしました、本編再開です!!

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- 説教の後… -


「う~…パーティーに所属するの、早まったか?」


絶賛なお説教が夜更けまで続き、遅めの夕飯…いや、最早夜食な時間だったな…を腹に入れてから割り当てられた部屋に戻る。元ガイルの部屋には元の住人であるガイルの所有物は粗方片付けられており、残るのは置いておいても問題なさそうな物だけで一抹の寂しさを感じさせてくれる。


「まぁ…。説教してくれるのは心配の裏返しだろうし、何もいわれなくなったら最後っていうしな…有難いとは思うんだが…」


お節介もいい所だ…と思ったが、ここでハタと気付く。


「そういえば…俺って見た目は高校生だし16歳だし若いけど…あれ?」


微妙に年齢と生きてきた時間が噛み合わないことに気付くショウ。


(俺、高2の筈なのに…つい最近まで学校に通ってたって記憶が…無い…ぞ?)


確かに友人なぞ居ないぼっちオブぼっちの身の上だが、流石に引き籠りではなかった筈だ。いや、夢の中では卒業といつの間にか学校に舞い戻っていて、高校何年生だよ!…って笑えない引継ぎ夢を見たことはあるが…え?…高校何年生?………


「え、何これ…。俺、見た目は高校生だけど、実は高校生じゃ、ない?」


思い出そうとするが、学校で何をしてたか、とか。宿題何出された、とか。学校で先生やクラスメートと何を話してたか、とか。


「何も、思い出せない…。いや…」


過去に通ってた…という記憶か思い出せない。というか…


「何だこれ。何だこれ…会社?…仕事をしてた記憶の方が鮮明…え?」


くらくらと足元がおぼつかなくなり、めまいがする。俺は…部屋にあったベッドに倒れ込み、そのまま失神した…



- 地球近傍の別次元某所… -


「ふむ…落ち着いて来た所に記憶の整合性がなくなって混乱し、ブレーカーが落ちて失神した…という所かのう?」


「あのままだと自我が保てなくて崩壊しそうでしたものね…」


2柱の管理神は監視鏡の先。ショウの様子を見てそう呟く。


「しかし…ここは元の地球とは思えない変貌ぶりじゃな…。どこらへんの地球のコピーなんじゃ?」


「本来の地球とは違う文明の進化先。こちらの地球は魔法技術が産まれ、発展して来た…魔素が豊富な地球ですね。元の地球にも魔素はあるにはあったのですが皆無といっていい程薄かったですから科学技術による発展しか余地がありませんでしたし…。あぁ、何処といっても違いに魔素の有無くらいしかありません…」


女神がふむと指を顎に触れて考え込む。


「次元的には薄皮を隔てた辺りでしょうか?…あの巨大隕石は、大方魔法技術が発展した地球の術者が召喚して失敗してこちらの地球へぶつけたってオチかも知れませんわね…」


男性神がそれを聞いて目を剥き、


「な…なんじゃと!?…それじゃ、唯のとばっちりじゃ…」


「あくまで可能性ですけどね?」


「むむぅ~…」


それっきり黙り込む2柱の神たち。監視鏡の中では、表情を歪ませたショウがベッドの上で苦しむように寝転ぶ姿しかなかった…


「はぁ…わしらも取り敢えず寝るか」


「そうですね。あれからずっと起きっぱなしですし…」


画して、管理神たちは地球時間で数日振りに休眠に入るのだった…



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神なのに寝るの!?…とか、男女で寝るの?イヤラシイ!?…とかあるでしょうが、単に休息を取るだけなので想像しているような展開にはなりません(残念ですが)…同衾もしないですしね!w

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