第2話
上質なベールに彩やかなブーケ。
左薬指にはキラキラと輝く指輪。
それから純白のウェディングドレス。
小さな頃からの夢だったお嫁さま。
その夢を話したらあなたは「誰か貰ってくれるヤツがいるといいな」って鼻で笑ってたっけ。
鏡に映る自分を見ながら思い出してしまうのは憎たらしいほどにあなたのことばかり。
あぁ、こんな素敵な日に嫌な思い出が頭を駆け巡ってしまった。
ブンブンと頭を横に振り脳裏から追い出そうとしていると控え室の扉からノックの音が聞こえた。
「はい、どうぞ」
「失礼しま………」
入ってきた人物はわたしの姿を見るなり言葉を失っていた。
「ちょっと。何とか言ってくださいよ」
「わわわ、ごめんなさい、!あまりにも綺麗で…見惚れちゃいました」
「恥ずかしいですよ」
素で顔を赤くして照れている彼にこちらまで恥ずかしくなってしまう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます