はじめてのふゆ

目を、開ける。





そこにあったのは、ただただ眩しすぎる世界だった。




チカチカ チカチカ チカチカ

ちかちか ちかちか ちかちか


キラキラ キラキラ キラキラ

きらきら きらきら きらきら




一面真っ白な世界で光が急に目に入ってきたことが衝撃的だった。







『だいじょうぶですか?


 うーん、はじめてのゆきはそんなにこわいものですかねぇ』



目がチカチカして、痛くて、咄嗟に目を細めてしまった。


そんな私を覗き込みながら冬真さんが滑らかな口調で言う。





それも、まるで自分はこのことを知っていたかのように。




「え、怖くないんですか?」


『なにがですか?』




なにが とはなんだ。

原因は一つしかないくせに。

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