なにをいっているのか理解できない。

怒られるって、誰に？

今の話からすると一年前の“あなた”と今の“私”は同じ状態ということなのだろうか。

『みじかくせつめいしますね。

　ぼくときみは、ものすごく、友達です。

　きみは16回目の冬を見ます。

　きみは冬が初めてなんです。

　だから、僕がきみに冬を教えてあげます。』

なにをいっているか分からなかった。

さっきの理解できないとは違う。

ふゆ　とはなんのことだ。

そんなもの、聞いたこともない。

初めてに決まっているし、教えられるということは何か歴史のようなものなのだろうか。

いや、そんなはずはない。

この男の子は“見る”と言ったのだ。

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