であい

『おおきいにうみでおうみとよむのでよくおおうみさんっていわれます。

 あなたのなまえはきよいかわできよかわさんですよ。』




まだにっこりとしている。

思うにこの男の子は友達なのだろう。

逆に友達でなければなんなのだろうか。



男の子から視線を外して部屋を見渡す。


1人部屋にしてはおおきい、まるでお嬢様が住んでいるような部屋だった。


ベッドの横には椅子と机があり、その机の上に参考書やら教科書やらが無造作に散らばっているのを見つけ、勉強をしていたことがわかる。



壁に貼られた淡いグレーの色は少しだけ私を不安にさせた。



『ここはあなたのおへやなんですよ。

 あ、かってにはいってきちゃったのはないしょでおねがいします。


 1ねんまえのあなたはそのこともにっきにかいていたので、ぼく、おこられちゃいましたから。』

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