であい

『あなたはきよかわかりんさん、ぼくはおうみとうまです。

 16かいめですが、はじめまして。かりんさん。』



にっこりと笑った彼の喋り方は独特のペースで、少し気を抜けば飲み込まれてしまいそうだった。



「おうみさん、ですか。初めまして。

 …きれいな名前ですね。」


とにかく会話を続けたいという一心で訳もわからず名前の話をした。



液晶画面に写っているのは私と彼であるということがわかった今、私の知り合いはこの人だけなのだから。



彼の言葉で気になるところは他にもあるが、きっとそれはこのスマホを見ればわかるということだろう。

先ほどから微笑んだまま私とスマホを見つめている。




『とうま、でいいですよ。』

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