第6話

私はユキエ

獣人の両親の間に何故か私だけ人間として生まれてしまった


魔法が使えない獣人の中で

誰に教わるでもなく自然と子供の頃に魔法が使えてしまった


周りの子供たちとまったく違う私を家族は優しく温かく育ててくれた


しかし周囲の目は違った


私をかばうせいで家族たちの立場が…



10才になる頃、私は皆には黙って家を出ることにした


このまま私がいてこれ以上家族に迷惑はかけられない


私がいなくなれば家族はまた私が生まれる前の幸せな家庭に戻れるんだと思った


ゆくあては無かったが人間で魔法が使えるだけで生きていくのはそう難しくは無かった


故郷の小さな獣戦士の国の東には河があってさらに東には最弱と言われる小さな魔法使いの国があるというが私の目指すところは違う


このロマーニ王国で1番の魔法使いになるのよ!



ロマーニ王国はこの周辺の小さな国をまとめる王国で、王国では多種多様な人たちがいる




王国入口

ユキエ「すみません、私魔法使いなんですが王国で仕事がしたくて…」



兵士「実績とかはある?まさか南の山の向こうから来てないだろうね?最弱の」



ユキエ「いえ違います、実績はありませんが王国で雇っていただければそこで作ります」


兵士「ダメダメよくわからない人をそうですかじゃぁいいですよなんて入れるわけないでしょそれにお前女だろ女は家事魔法で火起こしでもしてろ」



ユキエはブチギレ寸前

するとそこに魔導師風の男が


魔導師風の男「いったいなんの騒ぎなんだ」



兵士「魔法使いとして雇って欲しいと言う女が現れたもので今帰って家事でもしてろと言って帰すところでした」


魔導師風の男「ちょっと魔法見せてもらおうかな」



ユキエ「いいわよ」


無詠唱で魔法が使えるのはスゴいことだってお父さんたち言ってたからとりあえず詠唱して


ユキエ「ファイアボール」


ユキエの手のひらに火の玉が出た


魔導師風の男「どこでそれを覚えたんだ?」


ユキエ「えっと自己流?」



魔導師風の男「さっきの詠唱は聞いたことも無いし見たこともない王国で雇おう研究させてくれ」


ユキエ(お姉ちゃんたちと遊んでた時に適当に言ってたら出たやつは変なやつだったのかなぁ)


ユキエ「ありがとうございます」



魔導師風の男はロマーニ王国の魔法部門トップのバッテレという


バッテレは魔法使いが最弱職となっている現状をなんとかしたいと思っていた


図書室のようなところには魔道書のみが置かれ過去の偉人たちの魔法が書かれていた



バッテレは魔道書通りにやってもまったくうまくいかずに悩んでいた



王国としては盾で払えてしまうような魔法よりも剣術を優先していてバッテレにも焦りがあった



バッテレと数名の弟子たち

それとユキエで魔法の研究の日々が過ぎていった

(中学生が理科室で炎色反応見るレベル)



そしてラスト1冊

バッテレ「いよいよだ王国にある魔道書の中で最大と思われるカイザーフェニックス

不死鳥の皇帝が現れ全てを焼き尽くすという恐ろしい魔法」



バッテレが魔道書通りにやってみる

でたのは火の玉ゴルフボール大



弟子たちも挑戦してみるが同じくらい


ユキエが挑戦

レストランのパフォーマンスのフランベ大


皆には不死鳥が暴れてるように見えてる


弟子たち尊敬の眼差し

バッテレは嫉妬の眼差し


その後バッテレからの嫌がらせにあい王国を追放されることになる王国1の魔法使いユキエ



行き場が無くなったユキエはとりあえず近いという理由だけで最弱と言われた小さな魔法使いの国へ


そこでは数年後に控えた召喚術の準備が始まっていた



これまで生きてくる中で盗賊等の仕事もしていたユキエにとって最弱の国での情報収集など簡単だった


召喚術の日までに召喚術に耐えられる魔力を持った男を集めるか


ユキエは腰のあたりまであった髪をバッサリ切り男として召喚術に混ざる


1回目の召喚で誠が全裸で召喚されたのを見て動揺して女だとバレて誠と一緒に捨てられはじめの集落へ



現在異世界

リバウィン共和国

はじまりの集落地下で

誠とマインがいるところに

貴がユキエを連れて来た


ユキエ「どうしたの?ってかなんなのよここ!」


貴「誠さんとオレの分体たちで作ったんだ」


ドヤッてる誠


ユキエ「で、なんの用なの?」


貴「ユキエちゃん2つ人種所持してるんだけどわかってるのかな?って思って」


ユキエ「え?何それ?」


貴「やっぱり気づいてなかったかまずオレの鑑定教えてあげるねこれで見れるようになるから」


貴がユキエに指導で鑑定を教える


ユキエ「なんなのよコレ凄い!」


ユキエは鑑定で貴とマインと誠を見る



ユキエ「今までの鑑定と全然違うわね、貴とマインも人種2つ持ちなのね、これってどういうことなの?私は獣人と魔人…‼‼魔人?人間かと思ってたのにそれにマインちゃん魔王ってどう言う事?」



混乱するユキエ



貴「マインこっちで見せてあげてくれ、オレじゃアレだから」


マイン「ハーイ」


マインは魔女っ子の姿から通常の姿に戻ると魔力が周りに

姿が変わる

鑑定で見えてる種族がダークエルフのみの表示にステータスも変換


マイン「続けていくよー」



マインの姿が元に戻るとまた別の姿に変わる

種族魔王に



ユキエ「凄い2つ表記の時は2種族の平均的で種族がよるとより特化されてる、じゃ貴も?」



貴「あぁだけどオレはあまり変わって無いみたい個人的にはかなり変わってるつもりなんだけど」


ユキエ「やってみて」


貴は種族を亜人に


誠マインユキエ「チャラ男」


貴は種族を魔人に


誠マインユキエ「パリピ」


貴「じゃノーマル状態の2種族の時は?」


誠「パッとしないビー・バップ・ハイスクール」

マイン「チャリで来たって感じ」

ユキエ「ですね」


貴「なんだよそれ、それにユキエは何でそんなの知ってるんだよ」


ユキエ「なんとなくノリよ」



貴「ユキエもできるからやってみて」


ユキエは貴とマインに教えて貰いやってみた


ユキエはまず魔人がわになってみた

より洗練された美女に変わった



次に

獣人に変わった

鏡に写った獣人に変わった自分の姿を見てユキエは目に涙を浮かべながら

これが本来あるべき私の姿だったんだと思った



貴「獣人化したユキエちゃん可愛い」



貴「今この国で2種族持ちはここの3人だけ他にいるかはわからないけどあまりバレないようにした方がいいかな」


ユキエ「私は獣人化をメインでいきたいんだけどダメかな?」


ズキューーーン


ユキエの何かが貴の何かを撃ち抜いた


貴「まぁ実はこっちの姿が本当だったって皆に言ってたまにノーマルになるくらいならいいかな」


マイン「私は?」


貴「舞は通常が魔女っ子変身モードだろ?自分で好き手やってるんだから」


マイン「じゃどの種族状態でも魔女っ子モードでいいのね?」


貴「うん、それでいいんじゃないか?」


するとマインは変身して魔女っ子モードにそこから種族を変えた


鑑定ダークスピリット


更に種族変更


鑑定魔神


種族変更中

災害級の嵐が吹き荒れた



貴「なんだよコレは!」


マイン「魔女っ子モードでいいって言うから」


貴(そっか一瞬で魔女っ子モードになってるけど儀式(変身シーン)やってるから強化とかされてんのか)「マインも基本はノーマル状態でお願いします」


マイン2500「ハーイ」


貴「増えてる!」



時間はもどりマインがクリスタルに封印されていた頃


地底人「私たちはシャング族と言います、この星を守護する者です。私の名前はリラ」


貴「なんで守護する者が地底人なんですか?」


リラ「何万年も前から私たちはこの星を見守ってきた、他の種族は平和に暮らしているのに人類は争いが尽きないあまりにも酷いときは私たちが出て行き粛清してた、しかし一万年ほど前くらいから転生者が来るようになった転生者の能力が私たちを超える時があった、それから数千年たちある転生者が召喚をするようになった召喚された者は転生者より強い事がほとんど、いつからか私たちは保身の為に出て行けなくなった」


貴「なるほど昔はラスボス気取って人間滅ぼしてたけど強いのバンバン出てきたから身を潜めてるってわけね」


リラ「まぁそーゆーことでよい」



貴「で、その転生者ってのはわかるのか?」


リラ「能力が高い特殊なスキルがある」


貴「美人2人心当たりあるな」


貴(なるほど、この世界には元々この世界で輪廻転生してるのと別世界からの転生者と召喚者がいるってことか多分召喚者のが強いのは記憶と人生経験値がある分だけの差だと思う個人差はまぁ多少あると思うけど、とりあえずあの2人以外に転生者いないか調べておくか)




現在

貴(一応全員調べたけどユキエちゃんとユリさん以外それらしきのはいなかったな、それに2種族持ちはユキエちゃんだけまぁユリさんは種族が女神なんだけど)


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