第5話
貴召喚される前
出勤時に朝のニュース番組見ている
アナウンサー「本日の特集です、今からおよそ50年ほど前に起きた飛行機の墜落事故あの悲しみを忘れてはいけないと遺族の方たちは今年も現場に作られた慰霊碑に赴き追悼の意を捧げました」
画面のVTRには男が泣きながら必死の訴えをしている
アナウンサー「つづいてのニュースです。現在活動休止中で国民的アイドルグループのJテンペストリーダーの行方がわからなくなっているのが今朝わかりました、早朝に別のメンバーと釣りに出かける約束をしていたが連絡が取れず不審に思い事務所に連絡今だに誰とも連絡がとれていないと言うことです。
ニュースをつづけます
…速報です…女性のアパートで男性の死体を発見、死後1ヶ月は経過…住民の女性は行方がわからなくなっているそうで、警察は死因と女性の行方を追っています…」
貴召喚
警察1「どうした電話でたか?」
警察2「でないですね20年音信不通だったみたいですからね」
警察1「あとあたれそうなとこあるか?」
警察2「ないですね、父方の祖父母くらいですが…、それとコレどうしますか?」
ノートパソコンを指さした
現在異世界
貴とマインは召喚場にもどり全員を目覚めさせた
ユキエ「いったい何が起こったの?」
マイン「魔女っ子ドジっ子マインちゃんだよテテペロ」
貴「あぁ悪いあの召喚した女性は実はオレの娘なんだ」
マイン「魔女っ子ドジっ子マインちゃんだよテテペロ」
ユキエ「で、召喚は成功したの?」
マイン「魔女っ子ドジっ子マインちゃんだよテテペロ」
貴「あぁおかげさまで」
マイン「魔女っ子ドジっ子マインちゃんだよテテペロ」
ユキエ「そうなんだよかったぁで、どこにいるの?」
マイン「魔女っ子ドジっ子マインちゃんだよテテペロ」
貴「↑こいつがそうなんだ」
ユキエ「なんかうるさいと思ってたけど成功してよかったし元気そうで良かった、でそのテテペロってなんなの?」
貴「テヘペロって出来ない不器用ドジっ子キャラを追加したらしい知らんけど」
ユキエ「へぇそうなんだ」
なんのことだからわからないけどとりあえず納得するユキエ
マイン「やっとツッコんでくれたけどなんかそう冷静に対応されると悲しい」
貴はマインをその場にいたメンバーに紹介した
貴「とりあえずこの魔法使いの小さな国を独立国家として作り上げていくのが当面の目標かな」
全員からものすごい視線を感じる
貴「やるのは皆んなであくまでオレはサポートするだけだからね(あぶねー全部やらされそうだった)」
ユキエ「で、国の名前どうするの?」
貴「え?」
ユキエ「だって魔法使いの小さな国って名前にするつもり?元々無いような国名だからちゃんとした名前つけましょうよ」
貴「オレが?」
一人を除き全員がウンウン言っている
マイン「マインちゃんはねー魔女っ子キュアキュアマイン王国がいい!」
ユキエ「マインちゃんはちょっと黙ってよっか」
貴(名前かぁ苦手なんだよなぁゲームやるときとか面倒くさいからスズキとかタカだもんな
元から無い名前の由来ってたしか田んぼの中に住んでるから田中とかだったよな
この国は南北を山脈で挟まれている
と言っても50キロくらいは離れてる
その東と西の端の方の麓から流れる2本の河に挟まれている
実は陸の孤島状態なんだよね防衛には向いてそうだけど
いやそれより名前だ
河と河の間にある
リバーとビトイーン
リバインとかどうだろ
リバイン兵長みたいなw)
貴「リバイン共和国でどうだろか?」
ユキエ「どんな意味?」
貴はビビりながら
貴「共和国は皆で作り上げてこうって、っでリバインはこの国は東の河と西の河の間にあるから河がリバーで間がビトイーンだから略してリバインなんだけど」
ほとんどの人間が納得しているようだ
ユキエ「なんかそのまんま過ぎてつまらないわねもぅひとひねり欲しいわ皆がやる気出そうな」
貴(むちゃぶりだよ~やる気出そうなって国名だよ?国名でやる気でるなら各国国名変えるっしょなんて言えないし防衛はしっかり出来そうだから負けなそうだよね負けないってことは勝つこの国で勝つ)
貴「リバウィン共和国!勝利するぞって意味も入ります」
ユキエ「まぁ良いんじゃない、そーゆー気持ちは大切だし」
貴「なんか昔、似たようなことあった気がするなぁ」
リバインとリバウィンの違いがわかってない人が大多数ではあるが
ここに非公式ではあるが(周辺諸国が認めてない)
リバウィン共和国が誕生したのであった
貴が舞とエネルギー波で膠着状態だったとき貴が国に貼っていた結界が一瞬解けていた
そして、その2つのエネルギーはオワリ超大国だけでなく他の超大国にも知られてしまうのであった
魔法の鏡で貴たちの様子を見ている謎の女「あら楽しそうじゃない、私も混ぜて欲しいわ」
謎の男1「なぁ」
謎の男1の使い「偵察と監視ですね了解しました」
謎の男1「無理はするな」
謎の男2の使い「報告します、強い反応が現れた直後にさらに強い反応がありましたが少しするとより強い反応の方が消えたあとに強い反応がゆっくりなくなりました」
謎の男2「争って相討ちか?すぐに姿をくらませたか、まぁどっちでもいいアレくらいなら全然たいしたことないほっとけ」
反応は様々だった
現実世界
50年前
貴祖父「貴また習い事から逃げて来たのか」
貴「おじいちゃんに会いに来たの」
玲奈「こんにちはー」
貴「誰?」
目の前の可憐な少女に
貴は顔を赤らめた
貴祖父「最近近所に引っ越していたんだ年も同じくらいだ一緒に遊んであげなさい」
玲奈「おじいさん私が遊んであげるの、こっち子が遊んで貰うほうよ」
貴「あははは(汗)じゃ遊んでもらいます」
遊んでいる二人を眺めてる貴祖父
貴祖父「どうやら逃げ出す理由が増えてしまったようだな」
遊び終えて迎えが来て帰る玲奈
貴「親って感じじゃないしお手伝いさんかなぁお金持ちのお嬢様かな?」
玲奈「お母さんただいま私今日初めて友達ができたの」
玲奈母「そう、よかったわね」
玲奈に気づかれないように涙を浮かべながら喜ぶ母
玲奈は病弱の為に環境の良い田舎に引っ越して来た
最初は嫌がっていたが体が弱く外出もせず学校もほとんど休みだった玲奈にとって新生活は周りの景色が変わる程度だった
引っ越しして来てから体調が良くなったのか外に散歩するようになると近くの貴の祖父の家を発見する
まるで秘密の隠れ家のようで中に入ると見たこともないデザインの陶器がならんでいと玲奈をワクワクさせた
玲奈「こんにちは、おじいさんひとりで住んでるの?私が友達になってあげる」
病弱を悟られねよう元気にふるまうれな
貴の祖父「友達になってくれるのかありがとう」
3年後
小学5年の冬休み貴
明日はクリスマスイブ
祖父の家に向う途中
ニュース速報が流れる
国際線の飛行機墜落事故発生詳細は不明
1日前
玲奈父親「アメリカで手術すれば治るのがわかった手配はしてあるから明日出発だ」
玲奈母「急だわ、あの子明日から冬休みで友達がこっちにくるの楽しみにしてるのに」
玲奈父親「治ればいつだって遊べるだろ、なんならその子いる学校へ転校だってできる」
玲奈の父親は政治家
先祖代々の地盤を受け継くエリート
玲奈の母親はそんなエリート政治家の愛人
家柄がごく普通だった為に玲奈の父親とは向こうの親の猛反対にあう
玲奈の父親は家が決めた大企業の娘と結婚した
実際に愛人が何人いたのかはわからないがスキャンダルで好感度が低迷中の選挙前に飛行機墜落事故がおき玲奈と母親は亡くなった
亡くなった中に若手エース政治家の愛人と隠し子がいたことがわかると新聞週刊誌がとりあげた
玲奈の父親は記者会見を開き
泣きながら玲奈と玲奈の母親への愛を語った
玲奈が病気でもう長くは無かった
生き伸びる為に乗った飛行機で死んでしまった
世間は玲奈と玲奈の母親へ同情した
そして、玲奈の父親はそれをうまく自分への好感度に変えた
選挙前に落選を匂わせていた風向きは変わった
今では政界の重鎮となり裏でキングメーカーをしている
あの時、本当に悲しんでいたのかは玲奈の父親本人しか知らない
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