第154話―あざといエルフとの甘々ストラテジー7―
年上キャラというものが捉えれるようになった。
創作力とデートを重ね合わせた目的は快調に進むことができた。
率先して行ってくれた。そのおかげで創作として役に立つことだろうけど冬雅はこんなデートして満足だろうかと俺はどうしても気に掛るのだ。
今はリビングで褒めちぎられるという疑似体験が終わってしまい冬雅は満足気な顔を浮かべていた。
「いつも創作のためにシチュエーションや人物を演じて装うの助かるよ冬雅。
いつも支えられるばかりは心苦しいから何か俺にして欲しいことはないかい」
「ふぇ、お兄ちゃんに何でもしてくれるのですか……。うーん、どんなイチャイチャしましょうか。とても悩みますねぇ」
もし可能な範囲なら期待に添えるようにする気持ちはあるものの真剣な表情して腕を組んでいると不安があふれてくる。
さきほどドキマギとする行為を終わったばかりだ。もちろん行為といっても変な意味ではなく辞書の定義に記載されているままの【ある意思をもって行う】をしたにすぎない。
「まず、こんな事を口走らないとは思うけど忠告させてもらうけど。変態的なことは無しで頼みます」
「ええぇーーッ!?
心外ですよ。そ、そこまで警戒しなくても変なことを頼みませんよ……少しは考えていましたけど」
目を逸らしてボソッと声を漏らしているけど、しっかりと耳に届いているよ。
釘を刺さないと大変なことになっていた。
「今すぐ答えを出さないていいよ。
ゆっくり考えて決めてくれたら」
「むぅー。整いました!
何でもやってくれるのでしたら。じゃあ、じゃあ胸に飛び込んでハグしてください」
そんなふうに太陽のような笑みを浮かべると冬雅は手を広げて願望を告げるのだった。
「……」
これ、ハグしないといけないのか。
「あー、えーと。その……ほら、わたし達って恋人ですし。今は、お兄ちゃんと……もとい東洋とのデートことよ。
これも創作ために必要な能力を
包容力のある冬雅お姉ちゃんに童心に帰って甘えてしまう。
うん、ざっとこんなシチュエーションでしょう。
さあ、どうぞ!」
またとんでもないことを発言する冬雅。
それが本当に望んでいるのなら冬雅が告げた飛び込むことも心からの気持ちなら行う。
頬を赤らめているけど真剣なのか読めにくい。
「シチュエーションは分かったけど。それを別に冬雅が望んでいることは」
「別として。そうですねぇ今すぐには出ません。後日に決めさせてもらいます。
さて話は終わりにして。これも別ということで、さあ!わたしの方に飛び込んでください」
願望は検討することになり、行おうとした願望は創作ための取材にと変わり促してくる冬雅。
いざ、飛び込もうとして足がすくむ。十歳ほども離れている女の子に飛び込むなんて出来るはずがなく時間だけが経つのだった。
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