第131話―閉ざされた世界と心4―

ゆるやかな時間が過ぎていく。

すぐに忘れそうなエピソードトークをしては近所にある老舗が閉店したなどと話の花を咲かしていた。

そろそろ不死川さんを家を出ようかなと茶を嗜んでいる時間を終わらせて帰宅するような切り上げる言葉がないかな。

そう思案していると不死川さんが椅子から立つ。


「その。なんていえばいいのか知らねぇけど。

えーとね、突然で驚かせると思うんだけど。

ボク学校に行こうと思っているんだ」


「えっ学校にですか………あっ、伝えた意図そういうことですか!

それで不死川さん花恋たちの前で話をしても」


「うん、超チルだから平気だよ。

隠すような事しないから。というよりもボクが引きこもりということ知っているよ。

そこまで気を遣わなくてもいいのに兄ちゃん」


「えっ。花恋たちが知っているって……ああ、そういえば集まってカミングアウトしていたね」


一時的に忘れてしまっていたが不死川さんが重要なことを語っていたことを思い出した。

どうにもならない憤慨のようになる置かれている現状を包み隠さずに語ってくれた。

とはいえ経緯のすべては承知していない。そこまで不死川さんが言わないことは嫌な過去を想起して否が応でもフラッシュバックした過去を対面しなければならない。


「えぇーっ!?今まで忘れていたの。

兄ちゃんの中では、どうでもいいと思うけどフユミンばかり見ているとトラブルとか起きても知らないよ」


「いや、そんなことはないのだが。

どうでもいい俺の私事なんて置こう!話題を逸らしたけど学校に行くことを決断したんだね」


「うわぁー、東洋お兄ちゃん露骨な話題ずらし」


「露骨ずらしではない。決してね」


し、失礼なことを花恋。

そんな凍えるような眼差しを向けても今更そんなの向けられても耐性がついていて効かないのだ。身を震わせるほどではないか機嫌を損ねないよう笑みを向ける。

ふむ、これ俯瞰的になってみると不倫している人間の行動そのものではないだろうか。

そのようなバカなことを考えているとアイドルの猫塚さんの整った顔をあいでくもらせる。


「そのへんに、そんなことしている場合ではないのでは二人とも。

仲良くケンカしないで話をちゃんと聞くべきだよ。前触れもなく言うというのは深い意味があるのだから」


そこまで言うと猫塚さんは残った茶を潤わせようとしてカップの取っ手を掴んで飲む。

一息を入れたら説教が来る。

ここまで武士の言葉をせずに加わっていたサファイアの令嬢はコホンと咳払い。

どうやら言葉を引き継ぐという行動だろう。


「えぇ、李澄の言うとおりですわ。

その告げられた言霊からして察するのでしたら時期を読まない言動というのは余裕のない表れ」


お淑やかに髪をかきあげては離すと自然な動作。凛々しい説明されるペネお嬢様。

そのまま維持してもらいたい。また、いつ、如何なるときに暴走するかは予想できぬから。

指摘された二人の言わんとすることは俺も理解していた。


「って、リズムぅぅぅーーッ!?

私イチャイチャなんかしていないもん」


「あれっ!?そ、そうかもしれないね。

なんだか気にしたらごめんね」


そんなことよりもと花恋は、何故だか無関係とも思えるようなことに猫塚さんの発言に対して非難した。

そこで非難されるとも思わなかった人気絶頂にある美少女さんは当然どうしたらいいかと困りながら対応した。

さすがは対応力の高さも試されれる世界でいるだけはあるようだ。俺なら叫んで理不尽から逃げる。


「……はぁー、兄ちゃん一人か抜きならスムーズに進むのになぁ。もうカナカナたちで組み合わせると話を進めていいかな」


我が家でそんなことしても楽しくも発見もないだろうに不死川さんは天井を仰ぐ。

盛大にため息を零しながら嘆かれる彼女に。


「面目ない」


意図的に逸らそうとはしていないとはいえ間道から抜けてしまったことを自省しないと。

なにか喋っていた花恋が口を閉じたことで。静けさが訪れて改めて不死川さんは背筋を伸ばして口を引きして話を始めようとする。


「いつまでもからこもるだけじゃ前進しないと気づいたんだ。

そろそろ前を踏み出さないとボクの道は……風景と一緒なんだ。

どこにでもある風景と同化したままで見えない。

見えなくなった道を少しでも見えるようにしたい」


並大抵な覚悟を決めていない。

その真剣さが強くこちらまで伝わってギャルのような口調を封じ込めて話を続けようとする。


(考えて生きている。

当たり前のことだけど改めて不死川さんの吐露する感情から実感させられる)


時を止めているものはいない。

いつか前へと進もうとするのが人というもの。

どん底にあろうが希望を見出すことが出来れば駆け上れる。そうした絶望よりも上回るものを付随しているからこそ不死川さんは挑める。


「そのために学校へ行く。

ボクは将来のプランはないけど、そのいつかボクだけの道を模索するため少しでも道を見えるようにする!」


「なるほど、そう決めたんだね不死川さんは。

まずは、その決意に称えて祝福の言葉を送るよ。不死川さんなら道を見つけられるさあ」


「いや、そんな直球で言われると照れてしまうよ兄ちゃん。でも…ありがとう。

やってみるよ」


ふむ、善きかな善きかな。

でも祝福の言葉は送ったが全面とまでいかなくとも最後まで応援するつもりでいる。

だがこれだけは忠告しておかないと。


「水を差すようだけど不死川の決めたことを応援はする。でも辛いだけの学校なら無理をしなくてもいい。

通信制したり他の学校などへ行くこともある」


「あっ、ええーと?」


「東洋お兄ちゃん困らせてしまっている」


とても真剣に語っている場もなので鋭い声で注意をする花恋。分かっているよ花恋。

背中を押すようなことして意見が百八十度ほど変えれば混乱させてしまうし上昇する気力を下げることになる。

それを承知だ。それでも伝えないと危険を顧みずに傷つけることをいとわないことするからこそ。

あえて逃げることもあると言わないとならない。


「はは、そうだね。

もちろん様々なことを学べる教育施設というのは便利で行くべき。ただ、それでも特定だけの不条理な空間なら切り捨てるのも大事だよ。

それだけは頭の隅に入れてもらいたいんだ」


もし彼女がそこに行っていたことがある場所が変わらずに今でも無情で辛いだけしか残っていないのなら逃げ出すのも一つだ。

運営するにしても頼りになれない教諭もいるから期待されず応えようともすることも気迫も動きがしないのもいる。

そうなれば結局的に救えるのは親しい人で自分でしか救えないものある。


「不条理な空間か。わかったよ兄ちゃん……

でもね、それ区別するのなかなか難しいんだけど」


肩を竦めさせてユーモアに応えた不死川さん。


「はは、無茶なことだね。

なら相談してくれ。俺たちを、それなら一人で抱えるよりも良い解決策が見つかる」


「うん。気持ちは分かったよ」


口で言うのもは簡単だけど難しいことだ。

当分は不死川さんの精神的な負担にならないよう支えていこう。

そろそろ話が切り上げようとするところで花恋が身を乗り出してきて言い放った。


「一人じゃあ不安だろうね。

なら、ここは同じ学校のである私がついてあげてあげるよ!」


そう決め込んだようで花恋は自分の胸を叩いてうそぶいてみせたのだった。


「「「「えぇーーーッ!!?」」」」


まさかの発言に俺たちは絶叫してリビング内を息のあった声が響き渡っていくのだった。

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