第83話―ミナヅキ会議その弐―
こんなこと自惚れとか吉水生徒会長にバカにされるので口にしないけど、わたしは要約する能力が高い。
生徒会書記としての求められる能力は欠かせないもの、話し合いで記録すること。それに正確さと内容を要約する。
なにも文字が綺麗ならなるような役目でないため字が汚い書記も過去にはいたらしい。
「ではコンセプトは全生徒が過ごしたい学園生活と成長を自主的に促して導くこと。
そのマターをつかさどる我々がやらなくて誰がやるといいうのだ!
そういうわけでなにか企画案はないか?」
運動会の出費を終われば次に話にと移行する。コンセプトはフワフワしていて何を指しているか読みにくく分からない。
そして恐ろしいことに生徒会長が言ったのはコンセプトを決めたから具体的になにをするかアイデアを出してくらと言った。
ほのコンセプトに基づいていかないとならない。
ちなみにマターのビジネス用語で意味は、責任または担当などの意味がある。
誰も挙手しないので、わたしが前に出るか。
「でしたら全クラスでクイズバトルを参加するのはどうですか?」
「クイズバトルだと。比翼書記これは遊びではないんだよ。まったく、これだから頭でっかちは」
やれやれと嘆息して米人のようなリアクションをする
ほう、そうか。わたしよりもファッションあか抜けていないし柔軟なほうだと自分ではそう思っているんだけどね。
それに頭でっかちは貴方だ!
「……愚管抄お忘れですか。
ここ進学校。で知的好奇心のある人が多い。
ですので知識などを競い合うことで友好的な交流や連帯感も起きます。それにクイズ部と連携してイベントに取り掛かれば高品質な行事になりますし予算も少なく済みますし。
知的好奇心を刺激されて個人的なブラッシュアップ効果も見込めることもありますよ」
ブラッシュアップもビジネス用語の一つ。
磨き上げて向上していくこと。または上を目指すという定義になる。
最近での事おにいちゃん達と遊んでいたクイズ番組を盛り上がっていたので、すぐ発想した。
フッフフ。これをしないメリットは無いはず。
「却下だ」
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