第4話

「ねぇ」

「お、おう。どうした?」

「も、もしもだよ。あたしがその、Clinoだったらどうする?」

「どうするっておまえ...」

「だ、だからもしもだよ!」

「まぁ、どうもしねーよ。もしそうだとしても今まで通りなんじゃねーの」

「ふ、ふーん。そっか...」

「ん?なんか言ったか?」

「な、なんでもない!しね!バカ兄貴!」

「はぁー?急になんだよおまえ」

「用がないなら早く出てけば?ガチきもいだけど」

「はぁ、はいはい出てきますよー」


ガチャ、バタン


やっぱ可愛くねぇー!なんだよコイツ!おまえから話しかけてきたんだろ!

てか、久しぶりにあいつの口から兄貴なんて聞いたな。まぁ、どうでもいっか。

って、結局わかんなかったじゃねーか!Clinoなの?違うの?

はぁー、悩んでてもしょうがねーか

とりあえず積みゲー消化しよ


        *


カチカチ

「こっち見て何?ちょーきもいんだけど」


な、なんだこの可愛くねー妹!しかもどっかで見たことあるよーな態度しやがって!


カチッ

「あんたのことなんか、これっぽっちも兄だなんて思ってないから!」


なんか、めっちゃイライラしてきたー

こうなったら何がなんでもコイツ絶対攻略してやるぜ!


カチカチ

「な、なによ!嬉しくないわけ?もう、しらない!」


はいはい喜びゃいんだろ?

カチッ


「ふ、ふーん。嬉しんだー。大事にしなさいよね!」


カチッ

「ひ、ひとつあんたに言わないといけないことがあるの!」


カチッ

「あたし、ホントは...ホントは兄貴のこと大好きなの!好きすぎて恥ずかしくて...今まで強く当たっちゃったの...でも、もう我慢できない!あたし兄貴のことが好き!あたしじゃ...ダメかな?」


お、おまえそうだったのか。なんだよ

か、かわいーじゃねーか。

ま、まだ妹と認めたわけじゃねーからな!


カチッ

「そ、そっか、ごめんねあたし、あたし

グスッ」


お、おい泣くなよ。悪かったって。


カチッ

「え、じゃあ兄貴あたしとっ!

ありがとー!兄貴大好き!」


うへへー

たまにはこんな妹も悪くないな


「蒼ー、りのーご飯できたわよー」


クソ!いいとこなのに

まぁ行くか


カチッ

「セーブっと」


タスタス

ガチャ


うわ、今日もタイミング一緒かよ


「フンッ、(これからもよろしくね兄貴)」

「え?なんか言ったか?」

「はー?!あんたなんかに何も言うわけないでしょ!死ねば?」

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