第3話

「お、おはよ」

「フンッ...死ねシスコン」


もー絶対そうじゃんー、確定Clinoじゃんー

どうすればええねん!

焦ってエセ関西出てしまったわ!

        *


「蒼くんおはよー!今日もダルそーだねー」

「朝からうるせーな。いろいろあんだよ俺も」


コイツは幼馴染の美羽。まぁ、コイツのおかげで毎回テストは中の上あたりにいれるから感謝はしている。でも、りのとはまた違うタイプだが、教室の中心のグループいるような奴だ。

成績優秀で明るくて可愛くてなんせ巨乳だからな。

そりゃモテるモテる。でも、なぜか毎朝迎えに来てくれるんだよな。って誰に説明してんだ。


「そんなこと言ってーどうせまた夜通しゲームしてたんでしょ?昨日日曜日だもんねー」

「それどころじゃなかったつーの」

「なになにー?蒼くんなんか悩み事ー?」

「お前にゃかんけーねーよ」

「もー美羽怒っちゃうからね!こんな可愛い幼馴染がいなくなってもいいの?!」

「はいはい、可愛い可愛い。」

「か、可愛いって、うへへ〜」

「お前こそ俺にかまってていいのかよ。モテんだから、彼氏くらいいるだろ。そいつに構ってやれよ」

「蒼くんのバカ!もー知らない!フンッ!」

「んだよ、なに急にキレてんだよ」

キンコーンカンコーン


「なにお前、美羽ちゃんと喧嘩したのかよ」

「知らねーよ、あいつが急に不機嫌なったんだよ」

「そんなことじゃ、他の奴に美羽ちゃん取られちゃうぞー」

「はー?何言ってんのお前。あいつはただの幼馴染だっつーの。第一あいつが俺のこと恋愛対象じゃねーだろ」

「こりゃ美羽ちゃんも大変だな〜。まぁお前が思ってる以上に美羽ちゃんモテてるぞー?」

「あいつがモテてんのは知ってるっつーの」

「じゃあお前、先週何人に告られたか知ってるか?」

「知らねーよ。てか、興味ねーわ」

「はぁー、7回だよ7回。異常だろ?」

「あいつそんなモテてたのかよ。で、誰と付き合ったの?」

「全部断ったんだってよ。好きな人がいるからだとよ」

「へぇー、あいつ好きな人いたのか。でも、あいつに好かれてるやつとかなんで付き合わねーの?」

「はぁー、こりゃ重症だな」

「は?何がだよ」


キンコーンカンコーン


「はーい、授業始めるぞー」


「お、じゃあまたあとでな!」

「へいへーい」

        *

キンコーンカンコーン


やっと今日も1日終わりかー。家に帰るの憂鬱だなー。これからあいつとどう接していけばいんだよー。


ガチャ(玄関)

タスタス

ガチャ(リビング)


げ、りのいるじゃん


「そうそう、でさー」

「ただいま」

「(俺を見て)チッ、ん?なんでもないよー」


クソッ、なんだよこのマセガキが!昨日お前のせいで全然寝れなかったんだぞ!俺の睡眠時間返せ!とりあえず部屋帰るか


タスタス


「はーい、じゃあねーまた連絡するねー」


ガチャ


「ねぇ」

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