第2話

ガチャ


「何? ガチきもいんだけど」


うわ、コイツの部屋久しぶりに見たわ

てか、コイツすっぴんじゃん


「えーと、お前さ」

「早くして、キモすぎ」

「もしかしてだけど、今ゲームやってたりする?」

「だったら何?あんたに関係あんの?」


うわー、やっぱコイツ妹じゃねー!

こんのクソアマー!


「あと一つ聞いていいか?」

「は?あたしも暇じゃないんだけど、死ねば?」


下手にでてればこいつー!一応こんなんでも兄だぞ!妹もののギャルゲーなら画面叩き割ってるぞ!


「じゃあ単刀直入に聞くぞ、もしかして

おまえ...Clino?」

「な、な、な、何言ってんのあんた!!」

「いやさ、さっきチャットと同じタイミングでキレてたからさ。もしかしたらって思ったんだけど...違うか?」

「そ、そ、そんなの、し、知らないしー。要件さんだけなら早く帰って!」


バタンッ!


わっっかりやす!え、じゃあおまえがあのClinoなの?あの妹大好き一昔前のオタクなの?え?

嘘だろ?

とりまずチャット送って反応みるか

「なぁClinoってりのだろ?Cとったらlinoだし、さっきの反応わかりやすすぎるし、違うか?」


さて、どうくるかな

         *

カチカチ

「お兄ちゃん、おはよ?」


うへへ〜、やっぱニコちゃん可愛い〜、まじ天使。やっぱ妹は二次元に限る!

てか、あいつまだ返信来てねーじゃねーか!

あれから5時間だぞ!いままでClinoは3秒で返してたじゃねーか!

もうこれ、確定だよな帰ってこないってそういうことだよな。

妹が妹もののギャルゲーやってる世界線ってどこだよ!

あ、ここか

はぁー、これからどうすりゃいいんだよー

         *

チリチリチリチリッ、カチッ

チュンチュン


結局返ってこなかったな。はぁー、今日はもう学校だし準備するか...


ガチャ

ガチャ


マジか、このタイミングで出てくるのかよー

うわ、気まずっ!



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