第13話

「ねぇ俺やめようかな」




「え?だめだよ!私は匠に有名になってほしいからここにはいったんだよ!」

「でも、豊香に迷惑じゃん」

「いやいや、今辞められたほうが迷惑!」

「そう?じゃあ頑張る…」

「うん!頑張って!」





「えーっと、このあいだの課題で作ってもらった物語を世界にだします。でも、世界に出せるものを出します。このあいだの課題のやつを先生が評価した結果、世界に出せるのは3位からになりました。」


(3位… それ以内に…)

(豊香もだけど、光斗(ひと)がやばいな でも、俺は豊香のおかげで…)

(… 前野さんは強敵… あ、藍川さんはまぁまぁだな、)


「それでは発表します。

3位、伊万里光斗(いまりひと)さん。2位藍川匠さん。1位前野豊香さん。にきまりました。それでは頑張ってください。」


「え… やった…世界…」

「良かったね匠!」

「うん…でも、やっぱりすごいね豊香は…」

「ありがとう!」

「二人ともよろしく伊万里光斗です。」

「知ってるよ!伊万里さん!」

「そうでしたか、(なんで匠が俺の上なんだ?俺は入ったときから期待されてたんだぞ、なんで…)」


「それではこの3人は世界に出す用の物語をかいてもらいます。それは厳しく採点します。100点のもののみ出せます。よろしくお願いします。」


「はい!」

みんなで声を合わせた。





そして、その日がやってきた。

「今日はこの3人のランキングを発表します。」

「えっと、言ってしまうと、前野さんと、伊万里さんのランキングはとても高いです。藍川さんは低いです。でも、世界ですし、って感じです。じゃあこのあいだ3位だった伊万里さんから、伊万里さんは、9位です。そして、前野さんは、7位です。そして、藍川さんは6972位です。そういう結果になりました。次は日本に出します。」


「はい」


そしてその日は家に帰った。

「やっぱ豊香すごいね」

「ありがとう、でも、世界だし、匠だって」

「ほんとに?」

「うん!」

「そっか…」




「はーい今日も発表します。1位前野さん2位藍川さん3位伊万里さん あ!その中で藍川さんだけは勇乃新人小説家大賞受賞しました。おめでとうございます。」

「やっぱり…なんでだ?世界では俺のほうが高かったのに…」


「やった… おれ勝った…

でも、やっぱり豊香すごいじゃん 日本で1位なんて… 俺もここまで来たの豊香のおかげだし ありがとう」

「良かったね!私も嬉しいし、二人とも良かったよ!!」

そういって私を抱きしめた。








「やっぱり付き合ってたんだ、あの二人」




















あれからだいたい5年後のこと、












「ただいま速報が入ってきました。」












 

「人気小説家、漫画家夫婦の誕生です。」

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藍川匠と前野豊香 尊(みこと) @mikorintan

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