第10話
「ねぇ、豊香 豊香はお母さんと仲直りしなくていいの?」
「え? いや、だって私のことわかってくれないし」
「ふーん 大学とか行くの?」
「行きたいよ?」
「へー、お金は?」
「それは、今週からバイトめちゃくちゃ入れたから」
「えー… やばぁ」
「でも、頑張るんだー! あ、そういえばいいの?小説家の夢は、」
「いやー、諦めたわけじゃないんだけど これからどうしていいか…」
「へー、とりあえず頑張ってね」
「あのさ、夢とかあんの?」
「え?言ってなかったっけ、私ね漫画家になりたいの!」
「え?… 初めてあったときに「漫画?なにそれ」って感じだったじゃん」
「いや、流石にそれはい」
「まぁ、そうか」
「私ね、絵、描くのが好きで、したら周りの人たちに「漫画家になればー?」って、で、私、楽しそう!って思って とりあえず、ね?それが夢になったんだよね。」
「へー」
「ねぇ、最近の電子漫画で好きなやつある?最近ハマってるやつとか!」
「えっとね… あ!転生先はあなたのお家 とか?」
「ほんと転生すきだね じつは、それ」
「私が描いてるんだ」
「え… えっとファンです?」
「ふふふふっ ありがとうございます」
「え?」
すごく動揺していた。
「頭の中ぐちゃぐちゃだよ?整理しな?」
そして数分がたった。
「よし、やっと理解した。で、すごい才能だね。転家って電子書籍第1位を5年前連続で獲得したキミヲさんをいきなりぶっちぎりで抜いた漫画だよね?」
「あ、うん、あのときはすっごい嬉しかったなー」
「俺、二人で同率1位になりたいよ」
「て、ゆうかいつ描いてたの?」
「え?あぁ放課後残って描いてた」
「へーすごいね」
「そう?ありがとう」
「キミヲさんだってまいりましたって、ほんとにすごい人じゃん!」
「えへへ」
私はすごく笑った。
「あのさ、匠、」
「ん?なに?」
「いや、なんでもない///」
「ねぇなんでそんなに照れてんの?」
「いや、べ別に?」
「へー、ねぇ、こっち向いて」
「へ?」
「チュッ」
「… ずるいよぉ」
「へへっ」
「(好き」
「なに?」
「好き!」
「ふふっありがとう やっぱりすごいね 好きだよ」
「/////」
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