第9話
あれからなんやかんやで二人は次の日を迎えた。
「準備した?」
「うん!」
「じゃあ行くか!」
そういい二人で家を出た。
「おっ!」
私は玄関の小さな段差をつまづいてしまった。
そこから数分
気づくと二人で手を繋いでる状況だった。
「あ、えっと///」
「じ、じゃあ行く?学校///」
「うん///」
そして二人で電車に向かった。
「あ!藍川!…って、なんであの子と手!繋いでるの!!」
「え?」
私はその時振り返った。
「あ!聖くん!」
「え?!豊香、永野のこと知ってんのか?!」
「うん、このあいだ匠が学校で出くるの遅かったから」
「へー」
「じゃなくて、なんでお前ら手!繋いでるの! もしかして付き合ってるとか?!」
「え?言ってなかったっけ、」
「えぇーー!!!」
「あ、はは」
そして3人で電車にのり、学校へ向かった。
「あ、鍵渡してなかったな、今日俺遅いからこれ持ってていいよ」
「ありがと」
「え、お前ら…」
聖くんは震えていた。
「ただいまー」
私は家に帰ってきた。
「あ!課題とか色々あるんだ!やらなきゃ…」
私は急いで机に向かった。
「ただいまー」
匠が帰ってきた。
「おかえりー」
「なにしてんの?」
「えー?課題」
「へー、大変だね… って、俺も明日成績に関わるテストがあるんだー… うわ、俺勉強無理なんだよね」
「へー」
「でも、国語の文読んでるときはめちゃくちゃ楽しい!」
「ふふっ、好きそう」
「そう?」
「うん!」
「で、明日のテストはなんのテストなの?」
「生物…」
「おぉ!私得意だよ!」
「ほんと!教えて!」
「いいよ」
「やったー!じゃあご飯作るからまっててー」
「うん!」
今までにないほど楽しい日々だった。
「ねぇ匠」
「姉さんもきすぎ」
「そんなことないでしょ、」
「いっやそんなことしかないから
「は?」
「あはは」
「でさ、豊香ちゃんと発展あるの?」
「母さんも、姉さんも、どんだけ豊香の話ししたいの、 今は豊香と一緒に暮らしてる、もうそろそろかえるって」
「え?!どこぞの恋愛漫画じゃん やばぁー、」
「何変なこと妄想してんの 何もしてないよ?」
「えー、なんだつまんないの」
「ただいまー!」
「豊香! ……」
「なに?」
「ごめん、なんでそんな満面の笑みで来るの」
匠は私のことをしっかりと抱きしめた。
「ふふふっ ありがとう かわいい!」
「っ…//」
「ふふふふっ」
(キャ~、もう、私幸せ、いい弟を持ったもんだ… いやーいいねっ!)
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