第3話

「俺と一緒に」







「え?…」

その時私は、夢を見ているようだった。







「うん!っ…わたしっ…がんばるよ…」

「そうか、頑張れ 友達、だもんな!」

「うん!」



そして数日がたった。


「今日、俺の家来る?」

匠からメールが来た。

「うん」

「じゃあ俺の学校来て」

「うん」



「あ!この間の!」

「藍川の彼女じゃん!」

「え?…」

「おまえ、藍川の彼女なんだろ?」

「え、いや、違うよ?」

「え?そうなのか?」

「そんなことないだろー」

「あ!おい!藍川!、お前この子と付き合ってんの?」

「どっちだと思う? 友達か、恋人か。… それじゃっ! 豊香!行こう!」

「うん!」

「お、おい、あれ、藍川の家の方面じゃ…?」

「え、あいつあんな美女と…」


そして、なんやかんやで匠の家についた。

「それで、もう漫画どころじゃないしな、お前はどんなふうになりたい?」


「私は、私は、強くてかっこいい人になりたい!」

「そうか、頑張ろう で、豊香、夢はあるか?」

「夢、ゆめ、ゆめ… 夢ってなんだっけ…」

「豊香、豊香の今までを小説にしてみないか?」

「え?」

「豊香、このあいだ手に本持ってたじゃん、その本の題名ってさ、」

「自分の夢を叶える!   …だよね」

「だったな」

「うん…」

「でも、それを読んでた理由って、」

「夢を見つけるため!、夢の真実を、、、みつけるため、、、」

「そうか」

匠は私の話を優しく聞いて、優しく話してくれた。

「夢があったら、夢がなかったら、それは大きな差だと思う。」

「そうだな」

「でもね、夢がわかんなくて…」

「そうか、とりあえずチャレンジだな」

「うん、で、私を小説に、か、楽しそうだね!」

「なら良かった。頑張ってこい」

「うん!てか、なんかそれ、無限姫の千歌先生(ちかせんせい)みたいだね!」

「な"っ"!」

「にへへ」


「やっぱり匠と話してるときは楽しいね」


私はそう言いニコッと笑った。

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