第2話 え?だって友人だよね?じゃあ一緒に帰らないと

そもそも俺だが保健室登校とこの高校の特別支援学級と呼ばれる場所にたまに行ったりもする。

何故かといえば俺は発達障害も抱えている部分もある。

その為に.....人付き合いが苦手なのだ。


それでイジメを受けたのだが。

昨日のチャレンジは秘密にしてから俺は保健室医の佐藤津軽(さとうつがる)先生と保健室の片付けをしていた。

30代ぐらいの女性の先生だ。

長い髪をしていて後ろを髪留めで結っている様な人。


「.....御免なさいね。保健室の片付けなんて」


「.....いえいえ。先生には何時もお世話になっていますから。.....これぐらいは当然ですよ」


「.....当然.....か。.....でも貴方は当然と言いながらも手伝っちゃう子だから.....気を付けなさいね」


「.....ですね。.....確かにそうです」


俺は笑みを浮かべながら言いながら佐藤先生を見る。

それから.....荷物を持ったりしてお手伝いをした。

今の時間は.....午前11時。

後1時間程で昼食の時間となる。

俺は何時もの通りの日々だな、と思いながら荷物を置いて汗を拭った。


「道草くん。.....貴方は将来を考えているのかな?」


「.....あ。はい。何か資格を取ろうとは思っています。でも今は何も考えられないですけどね」


「.....そう。.....でも順調に進んでいけば.....今は何も考えなくても良いと思うわ。貴方は一生懸命に頑張っているから。.....貴方なりの感じで歩いていけば良いと思うわ」


「はい。.....佐藤先生。.....有難う御座います」


俺は佐藤先生の笑みに笑顔を浮かべる。

それから俺は我が家の様な感覚を何時もの様に受けながら椅子に腰掛ける。

そして.....少しだけ休憩の為に息を吐いた。

そうしていると.....休み時間に差し掛かった頃。

保健室のドアがノックされた。


「はい」


「.....えっと.....」


「.....?」


佐藤先生が返事をしたが。

かなり返事が曖昧な感じで返ってきた。

佐藤先生は首を傾げる。


俺も?を浮かべながら見ているとドアがそのまま.....ゆっくり開いた。

それから.....見た感じだがかなりの美少女が控えめに入って来る。

その姿を見て.....俺はハッとした。

この子は、と思いながら、だ。


「初めまして.....野々咲櫻です。佐藤先生」


そう。

俺に手紙をくれた野々咲櫻だった。

俺は驚愕しながら.....その姿をまじまじに見る。


今まで保健室に.....来た事が無かったよな?確か。

何故.....突然?、と思いながら見ていると。

野々咲さんは俺を見てから笑みを浮かべてくる。

それから、早速来たよ。みっちゃん♪、という感じで寄って来た。

俺はその言葉に見開く。


「の、野々咲さん。まさか本当に俺と友人と.....思って?」


「え?だって友人になりたいって言ったよね?私。.....君のね」


「.....?.....道草くん?その子はお友達なのか?」


「.....い、いえ.....えっと」


「え?友人だよね?私達」


「.....!?」


こんな美少女。

外見から言うと茶色のポニテ。

身長はそんなに無く。

それでいながらも笑顔が絶えないキュートな巨乳と言える.....様な。


そんな超絶美少女の友人!?

行っている事が本気とは思わなかったぞ。

マジにどうなっている。


「私、つい最近引っ越して来たの。だから君の事を知らなかった。.....久々に会えて嬉しいよ」


「え?冗談だよね?.....野々咲さん」


「冗談?逆に何で冗談を?」


「え!?い、いや」


俺は段々と近付いて来るその野々咲さんに赤面し俯く。

すると佐藤先生が、それはそうと野々咲さんは何の用事かな?、と聞く。

助かった、と思いながら俺は野々咲さんから離れる。

その中で野々咲さんはハッとして、あ。みっちゃんにお弁当作ってきたんだよ、と俺に差し出してくる。

え?、と思いながら困惑する。


「.....え?お弁当って」


「だって久々の交流なんだから。これぐらいはしないとね」


「良かったじゃないか。道草くん。アッハッハ」


本気かこの少女は。

思いながら俺は真っ赤に赤面する。

それから、友人同士だったら色々としないとね、と言ってくる野々咲さん。

そして、今日は一緒に帰ろう、と言ってきた。

俺は、!?、と思いながら赤面する。


「で、でも俺は.....遅いし」


「待つよ。待つに決まっているから。友人だから」


「.....嘘だろ」


これは夢じゃないのか。

思いながら頬を抓るが.....どうも夢じゃない。

それから野々咲さんは笑顔で、ねえねえ。弁当一緒に食べよう、と言ってきた。


本気か.....この子。

何処まで.....本気なんだ!?

佐藤先生はニヤニヤしているし。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

保健室登校の俺が友人を募集してみました。そうしたら.....幼馴染だと言う少女が3人名乗り出ました。は.....? アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ