第1話 学園のアイドルと勇者の面影

 第1話 学園のアイドルと勇者の面影


 平和が続き流行病はやりやまいも無く、子供も老人も健康に暮らせる。そんな中、親も自分たちも魔王と勇者の血を引き継いでいることは知らずにエウシュディケと言うこの世界の中心国で、リュールとリューラはすくすくと育っていった。そして2人には家族にも自分にも気づかない力が芽生えていた。

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 2人は有名な学園、エウシュディケ学園に通っている。その学校は様々な授業があり、好きなコースが選べる。そして、コースごとに自分の剣や杖、制服のデザインと色を選べる。

 剣と杖には必ず火、水、風、雷、土、氷、毒、聖、闇、のクリスタルがあり、付け替えることができる。入学と同時に自分に合ったクリスタルを1つ貰える。試験に合格するとその内容で使われた、属性のクリスタルが貰える。だが、試験は厳しく合格するのが難しい。

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 リュールは剣士コースで剣術、体術など魔物から自分の身を守るすべを学んでいる。制服は水色、剣は両刃ダブルエッジド長剣ロングソードクリスタルは火の赤色と氷の水色。他の生徒と比べて剣術、体術は優れていた。だが少し先生からも、


「リュールは剣筋に妙な癖がある。その癖は直しておけ。」


 と言われているがその癖があっても十分に強い。ついた異名は勇者の影。

 そして、学園長は、


「学園に伝わる勇者に似た面影に似ている。剣筋も勇者そっくりだ。」


 と言っていた。

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 リューラは魔術コースで魔法と生物学を学んでいる。制服は薄灰色、杖は先にクリスタルを付け替えることができる長杖ロングワンドクリスタルは得意の雷の黄色と水の青。やはり彼女もリュールと同じく他の生徒と比べて成績良く魔法の実技も優れていた。特に雷系と水系の魔法が得意だ。学園一の魔法使いからは、


「今まで見てきた生徒の中で、1番優れている。」


 と言われている。そして、魔法の実力もさることながら、リューラは可愛いことから学園のアイドルと呼ばれたりしている。

 そんな、何の変哲の無い平和が壊されそうになっていることを知るよしもなく刻一刻こくいっこく終末レクイエムが近づいている。

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 「終末レクイエムまで後9日。計画に狂いはない。準備は着々と進んでいる。あいつに見てもらったがまさかあの記憶を持った子供がいるとは。あの方がいると言っていたけどあいつに頼んで見てもらった訳ではなかったし、勘なのか?まあいいや。いることには変わらんしな。」


 (そういえば、想定外なことが未来を見たと言っていたな。でも、未来はあいつしか変えられんからな〜まさか自ら来てくれるとは思わなかった。終末レクイエムが楽しみだ。フッフフ面白くなってきたな。後、記憶=血筋とは思わんかったな。)

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