第2話 終末の片鱗
第2話
さあ、少しずつ
「最初は全国の深森にあいつらを放て。いいな、くれぐれも気付かれないように行え。」
ようやくだ。待ち望んだ時がきた。
「お任せください。クロノス様。我ら
フッフフ、これからどう動く?どう生きる?我らを楽しませてくれ、魔王と勇者の血を持つリュールとリューラよ。
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エウシュディケ学園に1つの
「全国の深森に魔物が現れた。しかも暴れ回っているとのことだ。これから教師と共に魔術師、剣士の10人パーティーを組んで討伐に向かってもらう。」
「くれぐれも教師が判断を下すため勝手な行動はしないように。」
とのことだ。教師の中には、
「まだ、生徒なのに魔物の相手をするなど危険すぎる。」
「私たちが判断を下しても突然の事故で混乱して1人でも死んでしまたら、どう責任を取るのだ。」
と、反対の意見が多かったが教会の最高司祭クロノス様が決めたことだということを言われたら納得するしかなかった。
そして、パーティーが組まれた。リュールとリューラは別々のパーティーとなった。初めての魔物の討伐に学園中に緊張がはしる中ただ1人の生徒だけは不気味な笑みを浮かべていた。
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とある空き教室でザザは、
「計画通りにリュールと同じパーティーになりました。5月15日に魔物の討伐に向かいます。変更があり次第また連絡します。お父様。」
「わかった。このまま怪しまれずに行動し続けろ。くれぐれも自然に起きた事故だと思わせろ。」
この会話を聞いたものは誰もいなかった。
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「
(しかし、クロノス様も不思議な方だ。リュールの目の前で誰かを殺すなんてな。だけど噂で聞くには正義感が強いらしいからな。もしかすると、その誰かを庇って自分が死ぬと思うのだが。一応あいつに見てもらうか。)
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