第7話

「ランクが……下がってるだと?」

なんなんだこの世界は。死んだら、ランクが下がる仕組みだったのか。

「あー……そっか」

ランクが3に至らないものは、異性と交際してはいけないというルール。

だから、ランクが1である俺は、リルムと一緒にいること自体がルールに反する。

「ま、まあ……大丈夫でしょ。知らないところでは、ランクが3に至らない人でも、異性と交際してるっていう噂もあるし」

「そんなことあっていいのか?」

「ばれなきゃ犯罪じゃない、それとおんなじことだよ」

「だけど……」

「はぁ、真人ってば心配性なんだから。大丈夫だって。大体、冒険者カードなんか見せたくなければ見せなくていいんだし。まあ、エッチなお店なんかでは、見せなきゃいけないけど……真人は、そういう趣味ってある?」

「い、いやいや、ない!」

いや、実際のところそういうお店には興味があるが……ここではそんなことは言えない。

「へぇーそうなんだ……」

「な、なんだよ?」

なぜかリルムから色気を感じる。

リルムはベッドの上に乗ってきた。

「ほんとに、そういう趣味ないの?」

「な、ないってば!ほんとに!」

「……ほんとらしいね。なーんだ、そういう趣味があるなら、おっぱいでも見せようと思ったのに」

「君はビッチだったのか!」

「ふふっ……そんなことないよ」

この子は、ビッチなのか……?まあ、ビッチだろうが何だろうがいいけど。

「はぁ……」

対応してるだけで疲れてくる。

「それはそうと、お腹空いてない?よかったら、ご飯でも作ってあげるけど」

「ああ、たしかに空いてるかも……じゃあお願いします」

「はーい」

リルムが作ってくれるご飯か……楽しみだな。





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