第4話
ランクが上がり、さらに少女も手に入れることができた。
これから先、このリルムと一緒に生活をしていくことになる。
リルムと過ごすことに少し不安があるが、何とかなるだろう。というか、何とかしなきゃいけない。
「真人の家ってどこら辺にあるの?」
段々と日が落ちてきた中、隣にいるリルムが聞いてくる。
「えっと、街中っていうか、団地みたいなところにあるよ。内装は、レインの家とあんまり変わらないと思う」
「ふーん、レインか……」
「そういえば、レインと一緒に生活していた間何してたの?」
「大したことはしてないけど、家事とか料理とか……私は、あんまり外に出歩かなかったけど」
俺はどちらかというと、毎日のように外に出ているが、リルムのような子には会ったことがない。
「いわゆる引きこもりか」
「ひ、引きこもり言うなっ!……外の人たちと触れ合うのがあんまり好きじゃない」
「ああ……そういうこと」
別に引きこもりがしたくてしてたわけじゃないらしい。
というか、引きこもりってしたくてするものなのか……?
「そ、それより、私お腹すいちゃった」
そういって俺の顔を見るリルム。
俺もお腹はすいたが、あいにくあまりお金を持っていない。
「そうだな。だけど―—」
「お金のことなら大丈夫。私がやってあげる」
「そ、そんなこと……いいの?」
「もちろん。だけど、タダでご飯が食べれるつて思ったら間違いだよ。……ふふっ、後で貸してよ?」
「……?」
最後に意味深な言葉を放ち、そのまま近くの飲食店に向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます