襲撃神狼フェンリル①

フェンリルsideで始まって主人公視点に途中で変わってそのまま終わります。

我は現在非常に怒り狂っている。なぜかと言うととある馬鹿な人間が我の住まうこの森に火を放ったのだ。まだ制御をきちんとしているなら許していたが、制御すらちゃんとできてない奴にこの森を襲う資格などない。

今から人間どもに馬鹿な人間がやったことを真似して思い知らせてくれる。


視点が主人公に次の文から変わります。

このエピソードは俺の記憶にある。このRPGをRTAし終えた後じっくりと見てそりゃ怒って当然だ、やっちまえ、やっちまえと思ったけれど現実になってみるとかなり不味い。

なぜかというとフェンリルは氷魔法の名手で巧みに氷を操りこちらを攻撃してくるのだ。

その上ある程度物理戦ができるステータスを持っている。つまりフェンリルを倒すのはとても大変だ。

ただ幸いなのはフェンリルの攻撃パターンは十手しかないし(主人公BOSS系統の攻撃パターン全て覚えています。)、初動によって見分ける事ができるので多分撃退はできると思うが、倒すとなると若干本来のストーリーが変わる可能性があるんだよな。

けど、それは俺が転生している時点でストーリーが変わる可能性はあったわけだから今更か。

父に出撃許可を無事もらえたので、(若干不服そうだったが俺しかフェンリルの攻撃パターン覚えてないから認めた感じがする。)フェンリルがこの街を破壊しないよう説得してタイマンに持っていく必要がある。フェンリルは確か念話も使えたから話しかけられた時にそういう方向に持ってこう。

燃えてきたぜ。

門を出て森の方に進むこと十分、フェンリルと遭遇した。

フェンリルは念話で「小僧、お前は何しにきた。近頃の人族はこんな幼い子さえ戦場に出させるのか、心底失望した。まあどのみちこの街を崩壊させるだけだがな。」と語りかけてきたので。

俺は「馬鹿な冒険者が森ごとあんたを焼き払おうとしたんだっけ?まあそんなことをしたとしても効かないと思うけど街を破壊するのは止めなあかんな。俺の住む場所が無くなっちまったんじゃいけないからな。そういえば質問にこたえてなかったな。街が壊されるのを阻止しにきたんだよ。」と返答すると、

フェンリルは「そうか、ちょっと遊んでやるか。小僧、お前の名前は何だ。」と聞いたので俺は「オリヴァー・ユーバンク・ウィンター、いずれ世界最強になる男だ。」と言ったら、

フェンリルは「さて、本当に世界最強になれるのか見定めてやる。」といい、

尻尾を大きく振るい攻撃してきた。この攻撃パターンはパターンAだ。

パターンAの場合は初動で尻尾を振るい、当たったら即死攻撃である絶対零度(アブソリュートゼロと読んでください。)を放ちそこでthe end、当たらなかったらチャージしてから冷凍光線(アイスレイ)を放ち、当たったら凍結状態となり動けなったところに氷の咆哮(アイスブレス)を放たれてthe end、避けたらアイスエッジを放ち、これも避けるとブリザードを放たれ、これも避けるもしくは耐えるとアイスブレスを放たれこれを耐え切るもしくは避けると挑んできた人物を認めて、気絶させた後に立ち去る。

これが一番撃退条件達成が楽なパターンだ。

剣でパリイした後、アイスレイを放たれないようにするためにスキルチェインを放つ。狩りまくって剣術スキルを上げたのは何のためか、決まっている、この時のためだ。剣術スキル60で覚える高威力かつ広範囲にわたる攻撃範囲を持つ斬竜刃をオートで繋いでいく。スキルチェインが途切れた頃、フェンリルの体力は4分の1減り周囲がフェンリルの血によって真っ赤に染まっていた。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る