第9章 罪
「罪」 島崎藤村
罪なればもののあわれを
心なき身にも知るなり
罪なれば酒を含みて
夢に酔い夢に泣くなり
罪なれば親をも捨てて
世の鞭を忍び負うなり
罪なれば宿を追われて
花園に別れ行くなり
罪なれば刃に伏して
紅き血に流れ去るなり
罪なれば手に手をとりて
死の門にかけり入るなり
罪なれば滅び砕けて
常闇の地獄の悩み
嗚呼 二人抱きこがれつ
恋の火に燃ゆる魂
どうですか?
私は、まず、ロミオとジュリエットを思い浮かべましたね。
もちろん、オリビアハッセーの映画だ!
ディカプリオではない!
禁断の恋。
してはならぬ恋。
だけど、罪だとわかっていても、恋心は抑えきれず、たとえ地獄に落ちようとも、 2人は抱き合いながら堕ちていくのでしょうね。
罪、これを愛とか、恋に置き換えてもいい。
愛とか恋って、罪深いんだ!
私は、そう思う。
だって、やはり、それは欲望ですよ。
まずは、欲から始まってると思う。
彼、彼女とお話ししたい。
彼、彼女と一緒に居たい。
まずは、そう思うのでは?
もちろん、いつの間にやら付き合ってって事もあるにはある。
だけど、そうして付き合えるんだから、嫌じゃないハズ。
そこには、欲望があるハズだ!
しかし、愛というのは厄介なモノで、別に異性だから愛を感じるっていうのとは違う愛もある。
例を挙げると、祖国を愛したり、家族を愛したり、本を愛したりだ。
そこには、欲望とかはない。
そして、愛と恋とは違う。
私は、対象が他人の場合、好きが高じて恋となり、そして愛となると思う。
これは、多分、普通にそうだろう。
だったら、好きが最初の起点だ。
では、好きとは、どうなんだって事だよ。
それは、やはり、自分の心に響くモノがあるから好きになるのだろう。
つまりは、波長が合うとか、自分の持っている固有振動数が影響を受けるかした時だと思うのだ。
人は、電気を帯びている。
つまりは、身体からは波動を出しているとも言える。
何か気になるとか、なんか気が合うとか、実は、それらの正体は、そんな科学的なモノに左右されているのかもしれない。
だったらどうなんだよって事だが、異世界の魔法で魔法干渉をする場合を考えたら、その魔法独自の振動数とか波長とかに考えが至る。
魔素の話もあるけど、実は、なんて事はない、この現実世界でも我々は、波動を持ってるんだって事。しかも、それは、いろいろな身体的形状の違いや生理的な違いによって、個人個人には固有振動数と言うものがあるはずなんだ。
だから、人それぞれで人の好き嫌いがあったりするし、恋までに発展するのは、その個人の持っている固有振動数の適不適が寄与していると考えられる。
例えば、脳波。
もう、これって、電気信号そのものでしょ?
Oh、ノー!
そうなんだよね。
私は、欲望から来るとか思ってたよ!
それじゃあ、脳波を調べたら相性がわかるんじゃね?
だったら、誰か研究して!
なに?
そんな事で好きな相手を選ぶなんて嫌だと?
なに、それをキッカケに、異性と付き合えるかもしれんぞ!
なんでも、キッカケは必要なんだ!
あれっ?
結局は、単なる出会い系ツールと同じで、異性をツール(釣る)ためのツールに使うって事か?
そして、なんで、最初の文学的な深淵なる詩から、こんな話になった?
なんて、私は、罪深い!
今回はここまで。
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