第7話 あ、悪魔なのか?

 多くの人の心には、子供の頃に帰りたいとかの願望があるのだろうか?


 まあ、それは、人によっては高校生だったり、中学生だったり、小学生だったり、それ以前であったりと、様々であろうが。


 そして、この問いは、結局、自分の人生をその頃に戻ってやり直したいって願望と同義であることの方が多いと思う。


 なぜなのか?

 それは、今に不満があるから?

 それは、違う人生になりたいから?

 それは、悔いがあるから?


 たぶん、そういうマイナス的な事が多いのだろう。

 しかし、この世の中、人生をやり直す事なんて出来ない。


 だから、それまでの自分を認めるとか、前を向こうとか、今を充実させようとかの、いわゆる、プラス的な文言で自分を鼓舞?あるいは、過去のマイナス的な事を乗り越えようとしているのだろう。


 それは、確かに現実的解決方法だ。

 だが、それは、時に自分の気持ちに負荷を掛けることになる。


 過ぎ去った過去の事を解決できる手段は、ほぼ皆無かもしれない。

 やっちまったことをなかったことにすることはできないのだ。


 では、どうするのか?


 そのようなマイナス的な、嫌な過去を無に出来ないのなら、気持ちを切り替えて、前を向こうとか、その嫌な想いを受け止めて、その事実を受け入れ、そして乗り越えて行こうとか、それって、結局は、過去を忘れるとか、過去から逃避するとか、過去を小さく閉じ込めるとかで、そして現在や未来の出来事で上書きしようとしているってことに過ぎないのではないだろうか?


 では、どうするのか?


 私は、ここで、一つの解決法を提示したい。

 過去に戻ったらいいのだよ。


 えっ?

 戻れるわけねーじゃん。


 それが戻れるんだよ。


 えっ?

 マジ?


 ええ、ええ、マジですよ!


 どうしたらできるの?


 それはね、書くのだよ!


 その戻りたいとかいうその時に戻った自分を書くんだよ!

 書いてみろよ!

 想い出せよ!

 その時の感情を!

 その時の情景を!

 その時の匂いを!

 その時の身体を!


 そして、君の友達を!


 そして、そして、好きだった子の事を!


 自由だ、もう君は自由なんだ!

 無双するもよし、ざまぁするもよし!

 何でもできる、何でもな!


 そんな囁きに釣られて、私は書き出した。


 その囁きは、いったい、何だったのか?


 神だったのか?


 それとも、悪魔だったのか?


 くくくくく・・・・・・・


 書いたことがないっていう人、いっぺん、書いてみ・・くくくくく・・


今回は、ここまで・・・。









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