幕間
プロメテウス、それはギリシャ神話の男神。
ゼウスの反対を押し切り、天界の火を盗み、人類に火を与えた存在。
ゼウスが人間と神を区別しようと考えた際、プロメテウスはその役割を自分に任せてほしいと懇願した。彼は大きな牛を殺し、二つに分けた。一方は肉と内臓を食べられない皮で包み、もう一方は骨の周りに脂身を巻き付け、大層おいしそうに見せかけた。そしてゼウスを呼ぶと、どちらかを神の取り分として選ぶよう求めた。ゼウスは脂身のあるほうを選んだ。しかし、プロメテウスは人間の方がおいしくて栄養のあるほうになるように細工をしていたのだ。騙され怒りに溢れたゼウスは人類から火を奪った。
この時から人類は、肉や内臓のように、死ねば肉体はなくなりすぐに腐ってしまう運命を持つことになった。
プロメテウスは、ゼウスにより火を取り上げられ、凍え、怯える人類を天界から見ていた。それを憐れみ、プロメテウスは作業場の炉の中にオオウイキョウを入れ点火し、地上に持って降りては人類に火を渡した。人類はその火を基盤に文明や技術を発展させ、多くの恩恵を得た。
しかしゼウスの予言通り、その火を使って武器を作り戦争を始めるに至った。
プロメテウスにより力を授かった人類は、その力によってわが身を滅ぼしていったのだ―――。
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