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 僕は市場で屋台を出している人に訊ねることにした。商売人同士だし、きっと道具屋の場所を知っていると思うから。


「すみません、お訊ねしたいことがあるのですが」


 僕は市場で金物を中心に取り扱っている屋台のおじさんに声をかけた。


 年齢は五十歳くらいで、恰幅のある体格。経年の汚れが付いた白の上下を着ていて、ハキハキと通行人に接している。


 外見は少し怖そうだけど、お客さんとのやり取りを見ていると和やかな雰囲気だからヘタレの僕でも声をかけやすい。


「らっしゃい! お坊ちゃま、何をお求めで? 鍋かい? それともフライパンかい?」


「いえ……あの……道具屋を探しているんですが、心当たりはありませんか?」


「道具屋といってもこの町にはたくさんあるからなぁ。例えばそれぞれ得意分野が違っていて、生活用品を中心に扱ってる店もあれば、冒険者向けの道具を得意にしてる店もある」


「えっと、持っている道具を売りたいんですけど。この剣とか」


 僕は腰に差している剣を指し示した。


 するとそれを見るなり、おじさんは『ふむ……』と呟きながら手でアゴを擦る。


「じゃ、冒険者向けの道具を専門に扱っている店がいいな。そこの交差点を――って、口で説明しても分かりにくいから地図を描いてやろう。ちょっと待ってな」


「ありがとうございます!」


「その代わり、もし金物が必要になったらうちで買ってくれよ? はっはっは!」


「えぇ、そういう機会があったらぜひ!」


 僕はおじさんに御礼を言うと、教えてもらった道具屋へ行ってみることにした。


 そしてもしおカネに余裕が出来たら、この金物屋さんで金属製のカップくらいは買わせてもらおうと思う。旅の途中で沢の水を飲んだりお湯を沸かしたりする時に使うもんね。



 ――さて、ここでダイス判定。六面ダイスを二個振ろう。数値の合計は?



●6以上……→23へ

https://kakuyomu.jp/works/16816927859115438262/episodes/16816927859116623696


●5以下……→14へ

https://kakuyomu.jp/works/16816927859115438262/episodes/16816927859116318877


 

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