第161話 マークⅡの試運転と大使館訪問 9月上旬

<<ラボ>>


今日は、マ国の在ラメヒー王国大使館に行く予定だ。

今回はこそこそと空間魔術で行くのではなく、移動砦で堂々と行くことにした。


そして出発直前、ディーが見送りに来てくれた。


「ところで、今度はいつ帰ってくるんだ?」


「明日」


「ふぅ~ん。明日は、うちで飯くらい食ってけ」


「分かった。お世話になる。帰りの予定は昼過ぎ到着くらいかな」


「了解。待ってるぜ。それから、『ゲート・キーパー』の派遣と『パラレル・ゲート』の設置の件は親父に話をしておいた。我が国としても前向きに対応すると思う。本当はオレも一緒に行動してやりたいがなぁ」


「日本人のことにあまりお前を巻き込むのもな・・・じゃあ、行ってくる」


「はいよ」


・・・


「なになに、ダーリンって、タマクローの姫と付き合ってんの?」


移動砦に入ると、糸目が寄って来て嬉しそうに話始める。


「なんでそうなるんだよ」


「だって、まるで新婚のようだったじゃない。ふぅ~ん」


「まあ、どうとでも思っておけ。今日はマ国の大使館に行く。魔石や魔道具の話もする。糸目も来いよ」


「え~~~まじ? 王城に入るの? 私、あそこを辞めた後に不祥事起こしたから行きづらいのよねぇ~」


「気にすんな。魔道具の事はお前に任せたい」


「うふふん。りょ~かい。愛してるわ、ダーリン」


「こら、抱きつくな、パンツの中に手を入れるな!」


「言うほど嫌がらないじゃない。んふふ」



・・・・

<<サイレンから王城までの移動中>>


「おお~~こりゃ楽だわ。運転も簡単だわ~」


「ねぇ、ダーリン! これって、今までとどう違うのよ~」


俺は今、サイレンから王城までの移動を兼ねて、高速輸送艇マークⅡ『ファイター』の試運転をしていた。


今回、速度はあまり出していない。ファイターの前席には糸目が乗っている。


「これはな~、反重力魔術の制御補助装置だ」


「だからぁあ、それがどう違うのよ~」


今日は天気もいいし、飛行中のボディであるバリアは中途半端にしか出していない。オープンカーみたいな感じにしている。なので、飛行中は結構うるさい。今は大声で会話中。


「反重力はな~、制御に気が抜けないだろ? 慣れていても結構難しい、これはハンドルやペダルの機械操作で動かすことができる」


「はぁ? それってさ、それって・・・まさか・・・移動砦と同じ?」


「使用感としてはそうだ~」


「はあ? 本気で言ってんの? これ、結構すごいんじゃ・・・ま、いっか! し~らないっと! あ~たのし~~わたしぃ~~ダーリンのところに来てよかったぁ~」


「ほいほい。少しアクロバティック飛行するぞぉ~~」


右手側ダイヤルを前進に入れたまま、左手側の下降ダイヤルと横水平移動用の右ペダルを同時に操作する。


すると、右に少し傾いて右下方向に突っ込んでいく。


その後すかさず下降ダイヤルを上昇に切り替える。まるでジェットコースターみたいにV字の軌道で飛ぶ。


「うっひゃぁ~~~~~~~」


これ、今はダイヤルやハンドル、ペダルも動作領域に制限があるけど、リミッターを取り外したら相当なアクロバット飛行が出来そうだ。

そういえば糸目のやつ、最初は空を怖がっていたのに、最近ではすっかり慣れたようだ。


・・・


そんなこんなであっという間に100キロ先の王城に着く。今は試運転は終わりにして、移動砦の屋上でまったりしている。

第1世界こっちに来て直ぐの時期に、王城からサイレンまで1日掛けて移動したけど、あれは何だったんだっていう・・・


しかし、下を見ると沢山の竜車が走っている。俺達以外は、あれから変わっていないのか。


これからどうなるかは分からんけど。

俺たちは移動砦を城壁近くの空き地に泊め、徒歩で王城に向かうのだった。


・・・・


「じゃあ、大使館に行くのは、ツツとラムさん、それから糸目。後はどうする? 峠さんも行く?」


「いや、行って何するんだよ。待ってるぜ。久々の王城だからな。買い物でもしてるさ」


今回は、いつものクルーに、冒険者の輜重隊も付いてきてくれた。というか、彼らはこの移動砦専属になるようだ。魔石ハントの他に護衛とか情報収集とか色々とあるんだろう。


「じゃあ、糸目を連れて行ってくるか。オルティナ達も適当に休んでくれ」


「「はい!」」


そういえば、『今度おいしい物でも食べに連れて行く』とか言いつつ、まだ行っていないな、と思いつつ城内に入る。



・・・

<<王城城門>>


「タビラ殿ですね。お久しぶりです。どうぞお通りください」


門を通過するのは久々だというのに、守衛さんはちゃんと通してくれた。


「ねぇ、ダーリン、私アタナの後ろに隠れてるわ。あ、ラムさんは私の隣にいて、貴方達そこそこガタイが大きいからいい目隠しになるわ」


「おい、糸目ちゃんよ。お前、王城辞めたって聞いたけどよ、辞める時何かやったのか?」


「いや、全ての仕事をほっぽり出してぶっちぎっただけよ」


「そりゃすげえな。同僚からしたら大迷惑だわ」


「ひぃ~ん、言わないでよラムさん。そして、ここに連れてきたダーリン、鬼畜・・・」


「何言ってんだ糸目。今から行くのは大使館だ。王城の連中はいない・・ん?」


曲がり角から人の気配。しまった、フラグを立ててしまったか?


「ん? おやおや、そこにいるのは糸目ではないですか。元王宮魔導師次席の」


「いや、人違いです」


「ふふん。ここを辞めて何をやっているかと思えば、日本人の妾に成り下がるとはな」


何やら知らない人が絡んできた。こういうヤツは無視だ。急いで大使館に行こう。

マ国の大使館は何故かラメヒー王国の王城の中にあるから、何気に不便なのだ。


「おいこら無視するんじゃない。ふん。マ国のお気に入りだからと言っていい気になるなよ。さぞかし夜の方が得意なんだろうがな」


きらびやかな服を着たおっさんが俺にまで絡んできた。ちなみに夜の方は得意ではない。無視してスタスタ歩く。

おや、廊下の丁字路から見知った人が。


「・・・お帰りなさい、タビラさん。王宮魔導師筆頭殿? この方達はマ国の客人です。お引き取りください」


「な、はぁ!? お前はザギィ流の・・くっ、おい日本人、それから糸目・・・いや、何でもないです・・・」


横を向くと、糸目が目をカッと開き、口元をゆがめて威嚇していた。


いや、彼がへたれたのは、多分、それが理由じゃない。

ザギさんを恐れたように見えたけど。確かに冷えた視線で怒っているようにはみえる。


「行きましょう」


ザギさんが先を促してくれる。


・・・

<<大使館の廊下>>


みんなでぞろぞろと歩きながら駄弁る。


「ここがマ国の大使館か・・・緊張するわね」


「いらっしゃい、皆様方。もう、おじさん達、変な人に絡まれちゃって。駄目ですよ? 喧嘩しちゃ」


「いやいや、ザギさん。アレはあっちが絡んできた訳で」


「どうだか。おじさん、わざとその糸目の人を連れてきたのかと思った。王宮魔導師達に喧嘩を売るために」


「いや、そんなことはないけど。ザギさん、何でそう思うわけ?」


「だって、おじさんが元次席である糸目を倒して、他の日本人の方が先の日本人拉致未遂事件でエース級の魔道士を倒したって。今王城でその噂が流れてて、王宮魔導師のメンツが丸つぶれなんですって」


「そりゃ濡れ衣、いや、とばっちりか? というか何だよ、その日本人に負けたエース級って。この間は綾子さんが無双したって聞いたし」


「確かキャタピラー元子爵だったかしら。そうそう、魔術が優秀な日本人を何人も見落としているのもメンツが丸つぶれだとか?」


「まあ、誰がエース級と認定したのか知らんけど、でっち上げだったんじゃ? もしくは金で買った? 日本人は平和を愛するおとなしい民族だからな」


「何が、平和を愛する、じゃ。先の戦いでは敵の最新鋭移動砦2基を完膚なきまでに倒し、敵拉致部隊数十名を被害ゼロで制圧し、戦闘力なら最強と言われていた第3聖女を余裕で確保。それにあの高速輸送艇とはなんじゃ? あのは戦争の常識を変えるかもしれぬぞ?」


「あ、イセ。久しぶり」


サロン室に入ると、くつろいでいるイセがいた。


「久しぶりと言っても4日くらいか? まあよい。皆の者もよく来たな。まずはお茶でもしよう。遠慮無く座ってくれ。ああ、ラムは報告に行ってこい」


「はは!」


ラムさんが部屋を出て行く。ところで、ちっさい人が1名。


「あれ? 徳済さん、来てたんだ」


イセの隣に徳済さん発見。


「ええ。数日前からここでお世話になっているのよ。新聞も最新版が読めるしね」


「多恵にはアドバイザーを頼んでおる。第2世界の情報収集も闇雲にやっては時間がかかるからな。それはそうと、魔石ハントの調子はどうだ?」


俺達は椅子に座って人心地。即座にザギさんが切子でお茶を出してくれた。


糸目もお茶を受け取っているが、凄く緊張しているようだ。


「魔石の方は、玉石混交かな。鑑定に出してみないと何とも言えない。でも、いくつかは期待できるやつがある」


「そうか。色々と話をしたいがな」


イセが糸目の方をチラチラと見ている。まあ、こいつの前で秘密の話は出来ないのだろう。


「そうだな、話の先に魔石を鑑定に出しに行くか。鑑定先は魔王城だ。糸目、鑑定が終わるまで、お前が付いていてくれ」


「え、ええ、分かったわ。え? 魔王城?」


魔王城はここから1000キロ以上離れているからな。驚くのも無理は無いが。


「これはまだ秘密だが、多比良が選んだ人物なら知らせてもいいだろう。ここと魔王城は転送魔術で繋がっておる。瞬間移動できるということじゃ」


「え? 瞬間移動ですってぇ?」


「百聞は一見にしかず、ということわざが日本にはあるとか? おい、ツツ。お前がエスコートしてやれ。魔王城には話を通してある。最優先で鑑定してくれるだろう」


「はい。分かりました」「は、はい。行ってきます」


・・・・


イセ、俺、徳済さん、ザギさんとジニィだけになったところで、イセが話を切り出す。


「で、だ。話は3つある。多恵も聞いていていい。1つ目は今回お主が入手した魔石の量を聞きたい。2つ目はそれを狩ったお主の方法だな。3つ目は済まぬがわしの娘のことじゃ。最後のはこちらからの話だがな」


ふむ。話の内容を頭の中で整理して、説明開始。


「まず、魔石の量は、100個以上ある。さっきも言ったけど玉石混交」


「まあ、知っておるとは思うが、ラムとツツは双角族。あいつらが見知った情報はわしには筒抜けじゃ。もちろん、ヤツらのフィルターを通した情報だがな。だから、これはお前の意見を聞きたいという意味の質問になる」


「そっか。カンだけど。3割は500年以上だ。9割は100年以上」


「500年物で30個か、すさまじい量だな。それから、なんだ? 100年以上とは」


「ああ、すまん。100年物程度のやつの使い道が出来て。換金以外で」


「いや、お主が知らぬだけで、魔石とはかなり万能な素材なんだがな。ちなみにその使い道を聞いていいか?」


「ああ、高速輸送艇マークⅡといって、以前からの改良版の材料に使えるみたい。100年というのは暫定値だけど。あの高速輸送艇の反重力発生装置に使う魔石を長寿モンスターのものにすると、微妙な制御が可能になっる。反重力術者による職人的な制御ではなく、ハンドルやペダルなんかの機械的な操作で反重力の制御ができるようになるという代物で・・・」


なお、この世界には、当初より『反重力発生装置』自体はあった。

マークⅡに使われている、『反重力発生装置』は、従来型のそれに反重力魔術供給装置を付け、100年以上の長寿モンスターの魔石を使い、さらに機械的制御が可能となるような装置を付け、発生させる反重力量を精密調整できるようにしたものである。


機体の下面に取り付けられた、いわゆる『反重力発生装置』4つないし8つの出力バランスを、機械的に調整可能にすることで、第2世界にあるドローンの操作に近い感じで操縦することが可能となっている。


「・・・ザギィ、ジマー家の魔石の売却を全部ストップしろ。それから、余剰金があれば密かに100年物を買い集めよ」


「はい」 ザギさんは直ぐにどこかに行ってしまう。


「ええつと、今回の魔石ハントで使ったのも高速輸送艇だけど。やっぱり凄いわけ?」


「凄いな」


「そうか。コンパクトな移動砦みたいなもんだからな。移動砦って、心臓部分は新規製造不可能って聞いたし」


「魔王の例の魔道具と組み合わせたら、小型で素早い移動砦になる。反重力魔術に適性のない者でも航空戦力になる可能性があると言うことだな。というかお主、確か移動砦は仕組みが分からず、日本人でも複製が出来ぬと言っていなかったか?」


「そうだっけ? まったく同じものは造れないけど、擬似的な物も造れないとは言っていないと思う。今回造ったものは、移動砦というわけではなく、第2世界にあるドローンというものを目指しただけだし」


「・・・まあよい。お主の魔石ハントの方法だが、高速輸送艇を運用したということだな」


「そうなるね。攻撃もそうだけど魔石拾いの効率もいいし」


「しかし、古城の戦いといい、移動砦から発進する飛行物の運用がこれだけ効果的とはな」


「いやいや。普通だろ。移動砦から反重力魔術者が飛び立つのと同じだし」


「そう思うか? 今まで個人の飛行戦力など大したことはない、当然移動砦には通用しないとみられていたのだ。もちろん、お主は例外じゃ。わしの反重力と空爆能力も特異なのじゃ」


「そうなのか? いや、あれは俺が乗っていたから特別だったのか?」


「いや、あの時の戦いはすでに分析が済んでおる。お前は極力、その力は使っていない。では何が効果的だったのか。小さく高速で飛び回る飛行物体から、照明弾やら大砲やらランチャーやらを撃ちまくるのが移動砦戦闘に関して非常に効果的だったのだ。極めつけはナパームだな。これは新しい戦術として軍事専門家も研究を始めている」


「いや、それも普通では・・」


「普通ではないぞ? いや、あるのか? そういう兵器が第2世界には」


「あるぞ。ナパーム弾も空母機動艦隊も。モンスターにもいるだろう。空母級」


「いやいや。モンスターと知能ある人類とを一緒にするな。輸送力のある母艦から、魔道兵を複数乗せた小回りの効く高速飛翔体を発進させ、ジャイアントキリングを狙う。異世界の知識はあっても、誰もやってこなかった戦術だ。まあ、我が国は勇者召喚をしないが故に、第2世界の知識は疎いところがあるのは確かじゃ」


「移動砦って航空攻撃で攻撃しないものなのか? そ、そうだったのか」


「効果があるかどうか分からない作戦に、貴重な航空戦力は出せなかったということだな。第一、あっちの航空攻撃は強力な爆弾ありきのことだろう。今までの我々の戦術は反重力術者同士で戦闘をし、勝った方が残った魔力で空爆して終わりといった流れじゃ。最初から移動砦のキリングを狙う戦い方ではない」


「そうか。じゃあ、俺は第2世界にある空母機動艦隊のイメージがあって、何の疑問も持たずに無謀とも思える敵戦艦に対する航空攻撃を敢行し、たまたまその作戦が見事にはまったと。第2世界と同じように」


そういえば、飛行機で戦艦を攻撃しようと考えたのは日本の旧帝国海軍だった気がする。イセが言うように、『実行可能な技術がある』のと、『実戦証明が無いのに実際にやる』のとでは、そこに大きな距離があるのかもしれない。


#作者注

おっさんの表現は誤解を招くので・・・

戦艦を航空攻撃するという発想自体は、マレー沖海戦の前にアメリカなどですでにあって、実際にヘルゴラント級弩級戦艦「オストフリースラント」という戦艦を実験で沈めています。1921年のことです。旧帝国海軍の話は、航行中の戦艦を航空機だけで撃沈した世界初(1941年マレー沖海戦)ということになります。


***************************




「まあ、そうなるな」


「そっか、大丈夫と思ってその作戦を採用したんだけど、一歩間違えたら大損害を出していたのかもしれないのか。でもまあ、バリアもあるし、安全装置もあるし。その辺の安心感はあった」


「もちろん、お主だったら最後は勝てただろう。ここで重要なのは、結果論としてバリアも安全装置も無くて勝てたところだ」


「そりゃ、あんな砲撃、空飛ぶ標的にはなかなか当たらない。対空兵器があるならまだしも」


「対空兵器・・・とても不吉な言葉だな。この戦略も効果が高いのは最初だけの可能性もあるのか・・・」


「そうだと思うよ。魔術の花火とか糸目の照明弾とかも効果的だと思うし、この航空攻撃も案外もろいかもしれない。というか、第2世界から対空ユニットを持ってきた方が早いか」


「対空ユニット?」


「飛行機を狙う陸上兵器のことだったと思う。確か。俺も軍事技術は疎くて。今度本とかDVDでも買ってこようか」


本と聞いて、これまで黙っていた徳済さんが入ってくる。


「文字は分からないと思いますが、一旦読み上げたら理解はできるはずです。私が対応いたしますわ」


対空兵器については、今度本で説明することに。読み上げは徳済さんにお任せ。翻訳魔術は、人が己の口でしゃべった時だけに作用する。ただ、魔術を利用した通信機器はちゃんと翻訳される。だけど、第2世界の技術であるテレビの音声や機械式の電話は翻訳魔術が働かない。


「対空兵器も、高速輸送艇を使ったお主の魔石ハントも分かった。高速輸送艇に関しては、今改良版をこちらに持ってきておるのだろう? そちらは別途話をするとして、わしからも、娘の話をしなければならぬな」


そういうと、イセは少し悲しいような恥ずかしいような顔をした。


メイクイーンで出会ったノルンの情報かぁ。この情報は、ツツもまだよく知らないと言っていた。


ついに、イセの娘のその後が明かされる。

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